税理士・会計士・日商1級 絶対落とせない財表理論45ー第37回 収益認識②


村上翔一(敬愛大学准教授)

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問題

新収益認識基準では、企業が有する履行義務が( ア )充足される履行義務でなければ、( イ )充足される履行義務となる。前者の場合、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき収益を認識する。なお、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができないが、当該履行義務を充足する際に発生する( ウ )を回収することが見込まれる場合には、回収することが見込まれる( ウ )の金額で収益を認識する( エ )により処理する。

解答・解説

ア 一定の期間にわたり
イ 一時点で
ウ 費用
エ 原価回収基準

収益認識に関する会計基準(企業会計基準第29号)、pars.15、36、38-39、41、45
収益の認識は、一定の期間にわたり充足される履行義務か否かを判断し、それによって収益認識の方法は変化する。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
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第2回 棚卸資産②
第3回 棚卸資産③
第4回 棚卸資産④
第5回 棚卸資産⑤
第6回 有価証券①
第7回 有価証券②
第8回 有価証券③
第9回 有価証券④
第10回 有価証券⑤
第11回 有形固定資産①
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第31回 連結会計①
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第33回 連結会計③
第34回 連結会計④
第35回 連結会計⑤
第36回 収益認識①

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「コンセンサス・アルゴリズムの観点に基づく暗号資産の会計処理―マイニング、ステーキング、ハーベスティングの理解を通じて―」『敬愛大学研究論集』第100号、2021年 他

*本連載は、「会計人コース」2019年11月号「特集:勉強したくなる「習慣化」のススメ 7日間理論ドリル」を大幅に加筆修正したものです。


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