連載|税理士・会計士 1日1問で簿・財 重要ポイント時短マスター50(第35回)ー退職給付②


村上 翔一
(敬愛大学経済学部准教授)

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問題 退職給付②

当期末において退職給付債務10,000円、当期末年金資産の時価6,000円、当期末未認識過去勤務費用(借方差異)1,000円、であった場合、(1)連結貸借対照表に計上される退職給付に係る負債の金額、(2)個別貸借対照表に計上される退職給付引当金の金額、を答えなさい。

解答・解説

(1)4,000円
(2)3,000円

退職給付債務から年金資産の額を控除した額が負債となる場合には、退職給付に係る負債として計上する(退職給付基準、pars.13、27)。
個別貸借対照表上、退職給付債務に未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用を加減した額から年金資産の額を控除した額を退職給付引当金として計上する(同基準、par.39(1)(3))。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
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【問題2】概念FW②
【問題3】概念FW③
【問題4】企業会計原則
【問題5】付随費用の計算
【問題6】有価証券①
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【問題8】有価証券③
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【問題10】繰延資産①
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【問題34】退職給付①

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「ブロックチェーンを活用した取引や簿記への影響―スマートコントラクトとトークンエコノミーを中心として―」『AI時代のコンピュータ会計と簿記―最終報告書―』(日本簿記学会簿記理論研究部会)、2021年

※本連載は「会計人コース」2020年2月号掲載「1問1分で時短復習 簿・財重要ポイント50」を加筆・修正したものです。


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