連載|税理士・会計士 1日1問で簿・財 重要ポイント時短マスター50(第6回)ー有価証券①


村上 翔一
(敬愛大学経済学部准教授)

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問題6 有価証券①

有価証券の取得時の認識基準には2つあり、原則として( ① )が適用され、( ② )によることもできる。両基準の相違は、例えば、契約日が当期、引渡日が翌期であった場合、有価証券の( ③ )の時期は異なるが、当該有価証券の( ④ )の変動は認識される。

解答・解説

① 約定日基準 
② 修正受渡日基準 
③ 発生
④ 時価

有価証券の売買契約について、売買約定日に買手は有価証券の発生の認識を行う(約定日基準)。ただし、約定日基準に代えて保有目的区分ごとに買手は約定日から受渡日までの時価の変動のみを認識する修正受渡日基準によることができる(金融商品会計に関する実務指針、par.22)。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
【問題1】概念FW①
【問題2】概念FW②
【問題3】概念FW③
【問題4】企業会計原則
【問題5】付随費用の計算

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「ブロックチェーンを活用した取引や簿記への影響―スマートコントラクトとトークンエコノミーを中心として―」『AI時代のコンピュータ会計と簿記―最終報告書―』(日本簿記学会簿記理論研究部会)、2021年

※本連載は「会計人コース」2020年2月号掲載「1問1分で時短復習 簿・財重要ポイント50」を加筆・修正したものです。


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