
はじめに
みなさん、こんにちは。藤原ドン子と申します。
私は2022年公認会計士試験に合格し、実務補習所の単位を取得し終え、2025年度の修了考査を受験しました。
そして、この度、2025年度の修了考査に合格いたしました。
今回の記事のテーマは「修了考査」です。
連載第一回と第二回時点では、合否待ちだったため内心かなりヒヤヒヤしていました。
なぜなら、連載開始時点で第三回目は「修了考査あるある」とテーマが決まっていたからです。
もし、私が不合格だったら、どんな顔で記事を書けばいいのか悩んでいました。
いやぁ~、本当に良かった。
合格者としてこの記事を執筆することができて心底ホッとしています。
この記事では、会計士試験受験生だった当時の自分が知りたかったことを書いています。メインは修了考査の経験談となることをご了承ください。
それでは、どこにも載っていない「修了考査あるある」スタートです!
3年ぶりに行った予備校。この感情に名前を付けるなら「エモい(仮)」
公認会計士試験合格後、公認会計士登録のためには以下の2つを満たす必要があります。
・実務経験
・修了考査合格
修了考査はまさに最終関門です。
多くの受験生は、公認会計士試験受験時と同様に、予備校の講座を申し込んで勉強します。
勉強をスタートするにあたり、私は3年ぶりに資格予備校を訪れました。
最後に訪れたのは公認会計士試験の論文式の前日です。
それまで若者言葉である「エモい」という気持ちをよくわかっていなかったのですが、3年ぶりの予備校に心がグラグラ揺さぶられました。
言い換えると「懐かしい」なのでしょうが、そんな落ち着いたトーンではありません。
受験生時代の悔しい、不安、焦り、つらい、イライラ、嫉妬、そんな負の感情が真空パックでそのまま予備校に保管されていました。
予備校への道中、エレベーター、いつも座っていた自習室の席、窓から見える景色、広告トラックが走るとうるさい教室、その場所にいると当時の感情がぶわーっと蘇ってきます。
私の場合、だいたい負の感情ばかりです。
語彙力のない私は、「懐かしい」以上の適切な言葉を見つけられないためいったん「エモい(仮)」と名付けることにしました。
受付の女性に修了考査講義を申し込んだので「自習室を使いたい」と言うと、一瞬やや尊敬の視線が向けられた気がしました(気のせいかもしれませんが)。
ふわふわふわ~
その一瞬のまなざしで、ほっぺが赤くなり、顔から高揚感があふれ出します…!
気分は凱旋帰国の勇者。
「さーて、いっちょ修了考査を倒しますか」
鼻息荒く自習室で勉強を開始します。

修了考査は実は簡単なのか?合格率76%を受けた感想
勉強を始めてみると、修了考査は会計士試験とは違った緊張感を感じました。
修了考査のプレッシャーが大きくなる理由を考えてみると主に以下の3つがあると思います。
●仕事と両立しながらの試験勉強:勉強時間の確保が難しく100%の試験対策をできる人はいないのではないでしょうか。
●試験範囲が膨大:本番でどこが出るかなんて、砂漠で落としたコンタクトレンズを拾うようなものです。
●周りからの視線:昇進に影響が出る場合があるため特に職場からの視線が気になります。「勉強順調?」なんて聞かないでほしいです。
多くの受験生が上記のプレッシャーを受けながらの受験となります。
これが、受験生が口をそろえて「修了考査、ヤバい」と言う正体なのだと思います。
2025年度の修了考査の合格率は76%です。この数値を見ると、一見簡単そうに見えますが、受験者は全員公認会計士試験合格者です。
かなりハイレベルな試験でした。
実際に2025年度の修了考査を受験して最初の感想。
「えええ、なんですかこの問題は…!?」
予備校のテキストで対策してないところばかり出るやん!
と、試験途中に気絶しかけました。
心が折れずに最後まで受けきれたのは、常日頃「平均ちょい上」の勉強量を心掛けていたためです。
平均的な勉強量はクリアしているはず、という自信は難しい問題に直面したときの精神的支えになりました。
私が解けないなら、受験者の半分くらいは解答できない問題なのではないか。
そんなふうに考えることで、難しい問題でも少し冷静に向き合えました。
直近の合格率が7割と安定していたため(2025年度受験時)、今年も合格率が7割ならば、「平均ちょい上」の勉強量で耐えられるはず。
私はそう信じて、なんとか踏ん張りました。
「平均ちょい上」の勉強量がどれくらいかは、会計人コースWebの合格体験記や予備校のカリキュラム、Xの過去の受験者の発信などで情報を集めました。
さて、ここで私の試験結果をご紹介します。

総得点B以上で合格のところ、私の総得点は「B」でした。なんとか合格です。
手ごたえが無かったため合格発表までヒヤヒヤでした。
合格した瞬間、ふっ~と力が抜け、大きなため息がでてきました。
しぼんだ風船のような脱力感。全身がドロドロに溶けるような安心感です。
よかったぁ~、しばらくはそれしか言葉が出てきません。
なにやら大変そうなイメージをお話しましたが、直近では「合格率7割の試験」である事実は変わりません(2025年度合格発表時)。
これから受験する方は、「平均ちょい上」の勉強量を目指し淡々と続ければ、合格がついてくるはずです。心から応援しています!

おわりに:修了考査は将来を考えるきっかけ
修了考査の勉強中、そして合格した今も、ふと将来について考えてしまいます。
「自分は将来どんな会計士になりたいんだろう?」
監査法人入社3年目。自分のキャリアを考えます。修了考査に合格すると、公認会計士登録はもう目の前です。士業の中ではかなり強い資格です。
RPGゲームで例えると、私は伝説の剣を所有したとして、伝説の勇者になれるのだろうか?
と、ふと考えてしまいます。
修了考査の裏試験は「その後どうなりたいか」を考える試験なのかもしれません。
会計士登録目前となった今も答えは見つかっていません。
ひとまずは、この剣を振り回しながら、もがいてみようと思います。
<執筆者紹介>
藤原ドン子
2022年公認会計士試験合格。
2025年度修了考査合格。
監査法人での実務経験をもとに、X(旧Twitter)にて、会計士の日常を「四コマ漫画」でゆるく発信中。会計士あるあるをテーマにした四コマは、会計士から「分かり過ぎる…!」と好評。 お堅いイメージのある「会計士の世界」を、四コマを通して少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
・X(旧Twitter):@mikantonya
・HP :https://accounting-cat.com/











