わたしの独立開業日誌 Ver.2 #行政書士・小網智子


3年前の独立開業日誌、共著本出版からの現在

兵庫県西宮市で活動している小網智子と申します。
約3年前、開業して1年を過ぎた頃に、この独立開業日誌に掲載していただきました。

前回は行政書士として独立するまでの経緯や開業直後の状況を綴らせていただきましたが、そのご縁がきっかけで、後に11名共著の書籍出版という貴重な機会をいただきました。

当時は想像もしていなかった展開でしたが、その後も「一つのご縁が次につながる」ということを実感している日々です。

もちろん甘くない現実もありますが、それでも3年前からワクワク感は変わらず、むしろ増しているようにさえ感じています。

今回はそんな私の「今」をお伝えできればと思います。

小網先生の3年前の開業日誌はコチラ
共著本『行政書士45歳からの合格・開業のリアル』はコチラ

開業同期と共同事務所を開設

気が付けば、この5月で開業丸4年となり、5年目に突入しました。
あっという間だったという思いと、ずっと遠い昔のことだったような感覚が同居しています。

前回の掲載時から大きく変わったことは、事務所移転、そして共同事務所の開設です。

歳はずいぶん下ですが、気の合う開業同期の行政書士と共に、事務所でセミナーをしたい、看板を出したいなど意見も合致し、まさに理想の場所と物件に出会うことができました。

そして看板を掲げるにあたり、彼女は「遺言・相続専門」、私は改めて「障害福祉専門」として進むことを決意したのです。

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広々とした共同事務所
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事務所前の看板

あるとき~ないとき~、そして大パニック

とはいえ、経営は常に順風満帆とはいきません。
DMを200通出しても、返事はゼロ。売上の波に一喜一憂する日々もありました。
関西の方にはお馴染みのCM「あるとき~ないとき~」、まさにあの状態です。

不安を感じることも多く、「障害福祉専門」と掲げながらも、他分野の業務も受任していました。

それが移転からちょうど1年ほど経った頃のことです。
それまで月に1件あるかないかだった障害福祉事務所の新規開設の依頼が、5件ほぼ同時期に舞い込んできたのです。

ありがたい悲鳴ではあるものの、これまでになかったことなので大パニックです。
期日に追われ、既存の顧問先にも十分に手が回らない罪悪感と責任感に押しつぶされそうになりながら、眠れない日々が続きました。

横のつながりに救われた

そんな状況を救ってくれたのは、同分野の行政書士の先生方でした。
協業や相談を通じて支えていただき、「横のつながり」の大切さを実感しました。

そして、そのやり取りの中で、同分野であっても考え方ややり方の「違い」に気付き、自身の「弱み」や「強み」を客観的に知ることができたのも、大きな収穫でした。

また、その時期は別分野の業務も複数受任していて、それが更に苦しかった原因でした。
それでも、相続分野については共同事務所のパートナーに助けてもらいながら、なんとか乗り越えました。

複数の分野の業務を受任するの難しさを痛感したこの経験が、それまでの迷いを一気に払拭してくれることとなりました。

今度こそ、専門業務しか受けない———。

そう覚悟を決めると、不思議と「ないとき」という空白はなくなり、少しずつ顧問先も増え、経営が安定していきました。

そして先月から、新しく補助者候補さんを迎えることができました。

仕事を呼び込んだのは「発信」だった

では、なぜ新規開設業務や顧問先が増えていったのか。
振り返ると、その鍵は「発信」にあったと思っています。

「障害福祉専門」であることを、リアルにお会いする方々に伝えたことで、ご紹介が生まれました。
また、webで発信し続けたことで、Xで知り合った方から直接依頼をいただいたり、HPからのお問い合わせが顧問契約へとつながったりしました。

そしてこの発信は、経験を積めば積むほど研ぎ澄まされていくものだと感じています。

開業当初には知り得なかった事業者様の「お困り事」や「悩み」が、実務を重ねるごとに具体的に見えてくる。
だからこそ、届ける言葉にも真実味が増していくのだと思います。

障害福祉サービスの制度は、解釈が難しく、改正も頻繁です。

情報を正しく収集し、それを理解する力も求められます。
専門を絞っているからこそ、その積み重ねが活きてくる——そう実感しています。

まだまだ未熟ですが、もっと勉強と経験を重ねて、発信力を高めていきたいと思っています。

おわりに 〜これからも、ご縁を大切に〜

試行錯誤の4年間でしたが、「障害福祉専門」という旗をしっかり掲げる覚悟を決めたことで、見える景色は一変しました。

一人では乗り越えられなかったパニックも、横のつながりがあったからこそ今の私があります。

次なる挑戦は、6月に予定している地域・福祉事業者様向けのセミナーです。

「やりたいこと」を形にできる喜びを噛み締めながら、今の私だからこそ伝えられる言葉を仲間と共に準備していきます。

今後のXでの発信に注目していただけたら嬉しいです!

これから開業される方や開業間もない皆様へ

最初は「ないとき〜」が続いて不安になることもあるでしょう。

でも、まずは勇気を持って行動し、発信してみてください。
その一歩が、思いもよらない素敵なご縁を連れてきてくれます。

焦らず、でも止まらず。

私も皆さんに負けないよう、感謝の気持ちを胸に、5年目の道を一歩ずつ歩んでいきたいと思います。

【プロフィール】
小網 智子(こあみ ともこ)

にしのみや福祉 こあみ行政書士事務所代表。

パート主婦を経て不動産会社に勤務し、2022年1月行政書士試験合格。同年5月行政書士登録、事務所を開設。執筆書籍に『行政書士45歳からの合格・開業のリアル』(中央経済社、共著)がある。

小網先生の著書(共著)はコチラ


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