連載|税理士・会計士 1日1問で簿・財 重要ポイント時短マスター50(第32回)ーヘッジ取引


村上 翔一
(敬愛大学経済学部准教授)

☆連載のねらいはこちら

問題 ヘッジ取引

繰延ヘッジとは、時価評価されている( ① )に係る損益又は評価差額を( ② )に係る損益が認識されるまで( ③ )において繰り延べる方法であり、時価ヘッジとは、( ② )である資産又は負債に係る相場変動等を損益に反映させることにより、その損益と( ① )に係る損益とを同一の会計期間に認識する方法である。金融商品会計上、前者が原則である。

解答・解説

① ヘッジ手段
② ヘッジ対象
③ 純資産の部

→金融商品基準、par.32
なお、純資産の部に計上されるヘッジ手段に係る損益又は評価差額については、税効果会計を適用しなければならない(同基準、par.32)。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
【問題1】概念FW①
【問題2】概念FW②
【問題3】概念FW③
【問題4】企業会計原則
【問題5】付随費用の計算
【問題6】有価証券①
【問題7】有価証券②
【問題8】有価証券③
【問題9】金融商品
【問題10】繰延資産①
【問題11】繰延資産②
【問題12】ソフトウェア
【問題13】商品売買①
【問題14】商品売買②
【問題15】棚卸資産①
【問題16】棚卸資産②
【問題17】リース①
【問題18】リース②
【問題19】固定資産①
【問題20】固定資産②
【問題21】固定資産③
【問題22】減損①
【問題23】減損②
【問題24】変更・誤謬①
【問題25】変更・誤謬②
【問題26】現金預金
【問題27】税効果会計①
【問題28】税効果会計②
【問題29】税効果会計③
【問題30】外貨建取引①
【問題31】外貨建取引②

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「ブロックチェーンを活用した取引や簿記への影響―スマートコントラクトとトークンエコノミーを中心として―」『AI時代のコンピュータ会計と簿記―最終報告書―』(日本簿記学会簿記理論研究部会)、2021年

※本連載は「会計人コース」2020年2月号掲載「1問1分で時短復習 簿・財重要ポイント50」を加筆・修正したものです。


関連記事

ページ上部へ戻る