村上 翔一
(敬愛大学経済学部准教授)
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問題 変更・誤謬①
×1年度期首から保有する固定資産20,000円に対して、耐用年数10年、残存価額ゼロとして定額法による減価償却を行ってきたが、当期首(×4年度期首)に、残存耐用年数を5年とする会計上の見積りの変更を行った。×4年度の減価償却費の金額を答えなさい。
解答・解説
2,800円:20,000円×{(10年-3年)÷10年}÷5年
会計上の見積りの変更は、当該変更が変更期間のみに影響する場合には、当該変更期間に会計処理を行い、当該変更が将来の期間にも影響する場合には、将来にわたり会計処理を行う(変更・誤謬基準、par.17)。
◎復習しましょう!(バックナンバー)
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【執筆者紹介】
村上 翔一(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「ブロックチェーンを活用した取引や簿記への影響―スマートコントラクトとトークンエコノミーを中心として―」『AI時代のコンピュータ会計と簿記―最終報告書―』(日本簿記学会簿記理論研究部会)、2021年
※本連載は「会計人コース」2020年2月号掲載「1問1分で時短復習 簿・財重要ポイント50」を加筆・修正したものです。