(解答)
個別財務諸表では,(資本取引を除く)株主資本の増減額と当期純利益とのクリーン・サープラス関係である。
連結財務諸表では,(資本取引を除く)株主資本の増減額と親会社株主に帰属する当期純利益とのクリーン・サープラス関係と(資本取引を除く)純資産の増減額と包括利益とのクリーン・サープラス関係である。
*( )内は省略可能です。
(最後にアドバイス)
人間は反復継続して記憶を想起しなければ,なかなか覚えることはできません。
繰り返すことが多ければ,脳がそれを大切な記憶ととらえ,引き出しやすいようにするからです。
しかし,しばらく想い出すことを怠れば,脳はそれを不要なものとして奥にしまってしまい,なかなか想い出せなくなります。
よって,スキマ時間を活用して,繰り返すことが大切です。
本連載の知識がある程度定着したと感じたならば,実際に本試験問題や本試験を想定した模擬試験問題や答案練習問題を解いてみましょう。
もちろん,本連載ですべての論点をカバーできるわけではありませんが,それでも,定着した知識をもとに考え抜いてみると,解答すべき内容の核心に迫ることができるようになっていきます。
つまり本連載の活用によって考える土台が造られるからです。
考えるためには,考えるための材料が必要なのです。
読者の皆様のさらなるご健闘をお祈りします。
専門学校東京CPA会計学院講師 早谷 準一
(著者紹介)
早谷 準一(はやたに じゅんいち)
専門学校東京CPA会計学院講師
東京CPA会計学院で、税理士コース財表理論を長年担当。また、中小企業診断士として各種研修、講義等活動の分野も広げている。『会計人コース』特集・付録等への執筆多数。著書に『明快図解 経営分析の基本』(祥伝社、共著)などがある。
(注)本連載は、『会計人コース』2018年5月号付録『すらすら財表理論』の内容を加筆・修正したものです。
<バックナンバー>
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