村上 翔一
(敬愛大学経済学部准教授)
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問題 外貨建取引②
当社は掛仕入$100と同時に為替予約を付した。為替レートが以下の通りであり、(1)独立処理、(2)振当処理、を採用した場合の当期の為替差損益の金額を計算しなさい。
1.直物相場
為替予約時(3月初め)$1=120円
前期末時点(3月末)$1=122円
当期決済時(4月末)$1=125円
2.先物相場
為替予約時(3月初め)$1=123円
前期末時点(3月末)$1=124円
当期決済時(4月末)―
解答・解説
(1)為替差損200円
(2)為替差損150円
独立処理とは外貨建取引と為替予約を決算時の為替相場によって円換算する方法である(外貨建取引等会計処理基準、一2(1)④)。
振当処理とは金銭債権債務等の取得時・発生時の為替相場による円換算額と為替予約等による円貨額との差額のうち、予約等の締結時までに生じている為替相場の変動は予約日の属する期の損益とし、残額を期間配分する方法である(同基準、注7)。
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【問題2】概念FW②
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【問題5】付随費用の計算
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【執筆者紹介】
村上 翔一(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「ブロックチェーンを活用した取引や簿記への影響―スマートコントラクトとトークンエコノミーを中心として―」『AI時代のコンピュータ会計と簿記―最終報告書―』(日本簿記学会簿記理論研究部会)、2021年
※本連載は「会計人コース」2020年2月号掲載「1問1分で時短復習 簿・財重要ポイント50」を加筆・修正したものです。