【イメージでつかむ会計基準】第2回:財務会計の意義


《論点の整理》
1.受託責任:株主から 経営者 代理人)へ資金管理・運用の委譲を行うこと。
2.会計責任:株主へ資金管理・運用の結果を報告する義務。
3.会計報告:財政状態および経営成績等を財務諸表によって株主に報告すること。

経営者は株主から自己が所有する資金の管理・運用の権利委譲を受けた場合、株主の目的を達成するための受託責任が生じます。また、経営者は株主に資金管理・運用の結果を報告する義務・会計責任を果たさなければなりません。そこで財務諸表を利用します。
財務諸表によって企業の財政状態および経営成績等を明らかにし、会計報告を行うことで株主に対する義務を果たすことができます。


また、財務諸表を利用することで、株主以外にも債権者など不特定多数の財務諸表利用者に会計情報を提供することができるようになります。
つまり、財務会計の目的は、外部の利害関係者(ステークホルダー)に対して企業の財政状態および経営成績等に関する会計情報を提供することといえます。

※ 本稿は、『会計人コース』2018年9月号別冊付録を編集部で再編集したものです。


記事一覧
① 企業会計の役割
② 財務会計の意義
③ 財務会計の機能(1)
④ 財務会計の機能(2)
⑤ 貸借対照表の役割
⑥ 損益計算書の役割
⑦ 会計公準の役割
⑧ 企業会計原則の役割
⑨ 真実性の原則(1)
⑩ 真実性の原則(2)
⑪ 正規の簿記の原則(1)
⑫ 正規の簿記の原則(2)
⑬ 資本取引・損益取引区分の原則(1)
⑭ 資本取引・損益取引区分の原則(2)
⑮ 明瞭性の原則(1)
⑯ 明瞭性の原則(2)
⑰ 継続性の原則(1)
⑱ 継続性の原則(2)
⑲ 継続性の原則(3)
⑳ 保守主義の原則(1)
㉑ 保守主義の原則(2)
㉒ 保守主義の原則(3)
㉓ 単一性の原則
㉔ 重要性の原則(1)
㉕ 重要性の原則(2)
㉖ 重要性の原則(3)
㉗ 重要性の原則(4)
㉘ 費用収益対応の原則
㉙ 引当金の要件
㉚ 制度会計


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