連載|税理士・会計士 1日1問で簿・財 重要ポイント時短マスター50(第46回)ー収益認識②


村上 翔一
(敬愛大学経済学部准教授)

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問題 収益認識②

従来工事契約は、( ① )の有無により、工事進行基準と工事完成基準を適用した。企業会計基準第29号では、ある要件を満たす場合、資産に対する( ② )を顧客に一定の期間にわたり移転することにより、一定の期間にわたり( ③ )を充足し収益を認識する。( ③ )の充足に係る進捗度は見積る必要がある。この進捗度を合理的に見積ることができないが、当該( ③ )を充足する際に発生する費用を回収することが見込まれる場合には、( ④ )が適用される。

解答・解説

① 成果の確実性
② 支配
③ 履行義務
④ 原価回収基準

→収益認識基準,pars.15, 38, 41-45, 152-154
原価回収基準とは、履行義務を充足する際に発生する費用のうち、回収することが見込まれる費用の金額で収益を認識する方法である(収益認識基準,par.15)。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
【問題1】概念FW①
【問題2】概念FW②
【問題3】概念FW③
【問題4】企業会計原則
【問題5】付随費用の計算
【問題6】有価証券①
【問題7】有価証券②
【問題8】有価証券③
【問題9】金融商品
【問題10】繰延資産①
【問題11】繰延資産②
【問題12】ソフトウェア
【問題13】商品売買①
【問題14】商品売買②
【問題15】棚卸資産①
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【問題17】リース①
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【問題27】税効果会計①
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【問題30】外貨建取引①
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【問題32】ヘッジ取引
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【問題34】退職給付①
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【問題36】資産除去債務
【問題37】増資
【問題38】ストックオプション
【問題39】連結①
【問題40】連結②
【問題41】連結③
【問題42】事業分離
【問題43】企業結合①
【問題44】企業結合②
【問題45】収益認識①

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「ブロックチェーンを活用した取引や簿記への影響―スマートコントラクトとトークンエコノミーを中心として―」『AI時代のコンピュータ会計と簿記―最終報告書―』(日本簿記学会簿記理論研究部会)、2021年

※本連載は「会計人コース」2020年2月号掲載「1問1分で時短復習 簿・財重要ポイント50」を加筆・修正したものです。


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