【毎日簿記10分ドリル】第21回:合併会計


解 答

解 説

1.合併比率

(1)  時価による純資産額

① A社:1,050,000千円(資本金)+622,000千円(資本剰余金)+328,000千円(利益剰余金)-120,000千円(自己株式)+120,000千円(土地の評価益)=2,000,000千円

② B社:512,000千円(資本金)+115,000千円(資本剰余金)+85,000千円(利益剰余金)+88,000千円(土地の評価益)=800,000千円

(2)  企業評価額(時価による純資産額×自己資本利益率÷資本還元率)

① A社:2,000,000千円×12%÷10%=2,400,000千円

② B社:800,000千円×9%÷10%=720,000千円

(3)  1株当たりの評価額(企業評価額÷自己株式を除く発行済株式数)

① A社:2,400,000千円÷(31,000千株-1,000千株)=80千円

② B社:720,000千円÷12,000千株=60千円

(4)  合併比率

A社:B社=80千円:60千円=1:0.75

2.交付株式数:12,000千株(B社発行済株式数)×0.75=9,000株

3.取得原価:9,000千株×130円(A社株価)=1,170,000千円

4.資本金・資本剰余金:{1,170,000千円-120,000千円(自己株式)}÷2=525,000千円

5.のれん:1,170,000千円(取得原価)-800,000千円(時価純資産額)=370,000千円


〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。

記事一覧
① 当座預金
② 現金
③ 有価証券
④ 貸倒引当金
⑤ 一般商品売買
⑥ 棚卸資産(売価還元法)
⑦ 工事契約
⑧ 特殊商品売買
⑨ 本支店会計
⑩ 固定資産・繰延資産
⑪ ソフトウエア
⑫ リース取引
⑬ セールアンドリースバック取引
⑭ 固定資産の減損
⑮ 社債
⑯ 資産除去債務
⑰ デリバティブ取引
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⑲ 純資産会計
⑳ ストック・オプション
㉑ 合併会計
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㉔ 為替予約(独立処理)
㉕ キャッシュフロー計算書


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