問 題
次の〔資料〕に基づき,次の問に答えなさい。
問1 必要な整理仕訳を示しなさい。
問2 損益計算書の売上総利益はいくらか求めなさい。
〔資料〕
1.決算整理前残高試算表(一部)
2.商品は全て通常の販売目的で保有する棚卸資産であり,期末商品棚卸高は次のとおりである。
帳簿棚卸高 320個 @130円(原価)
実地棚卸高 300個 @120円(売価)
なお,当該商品の販売に際して,1個当たり20円の販売直接経費を要する。
3.棚卸減耗損は売上原価の内訳科目として計上する。
4.商品評価損は通常の原因に基づくものであり,「棚卸資産の評価に関する会計基準」に従って処理する。
5.売上原価の集計場所は,売上原価勘定とする。また,棚卸減耗損および商品評価損は,売上原価へ振り替えること。
〔平成28年第Ⅱ回短答式問題4・改題〕
解答用紙
<ヒント>
問1の整理仕訳は,純売上高と純仕入高を算定するための仕訳を行い,その後に売上原価に関する仕訳を行う。また,商品評価損は,まず正味売却価額を「売価-販売直接経費」により算定し,原価から正味売却価額を差し引いて算定する。さらに,棚卸減耗損と商品評価損は売上原価の集計場所である売上原価勘定へ振り替える。 問1の整理仕訳が終わったら,決算整理後の売上勘定と売上原価勘定との差額で問2の売上総利益を計算すること。