問 題
Z社のX6年度(X6年4月1日〜X7年3月31日)に関する次の〔資料Ⅰ〕および〔資料Ⅱ〕に基づき,下記の問に答えなさい。
問1 必要な整理仕訳を示しなさい。
問2 Z社の決算において計上される費用または損失の金額はいくらか求めなさい。
〔資料Ⅰ〕 Z社保有の外貨建有価証券
(注1)売買目的有価証券は切放し法によるものとする。
(注2)評価差額の処理は全部純資産直入法によるものとする。
(注3)C社社債の発行条件
額 面:500千ドル
発行日:X6年8月1日
償還日:X10年7月31日
クーポン利率:0%
なお,C社社債には償却原価法(定額法)を適用する。
〔資料Ⅱ〕 為替相場
X5年4月1日〜X6年3月31日の平均相場:88円/ドル
X5年7月7日 A社株式取得日の直物為替相場:90円/ドル
X6年3月1日 B社株式取得日の直物為替相場:85円/ドル
X6年3月31日 決算日相場:86円/ドル
X6年4月1日〜X7年3月31日の平均相場:82円/ドル
X6年8月1日 C社社債取得日の直物為替相場:83円/ドル
X6年8月1日〜X7年3月31日の平均相場:84円/ドル
X7年3月31日 決算日相場:80円/ドル
〔平成26年第Ⅱ回短答式問題17・改題〕
<ヒント>
問1について,C社社債について,外貨建の償却原価を期中平均相場で換算した帳簿価額と,償却原価を決算日相場で換算したB/S価額との差額を為替差損益に計上すること。
問2は,問1の整理仕訳のうち,費用または損失となるものを集計すること。