税理士・会計士・日商1級 絶対落とせない財表理論45ー第23回 引当金③


村上翔一(敬愛大学准教授)

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問題

引当金は貸借対照表の表示面において分類することが可能であり、( ア )と( イ )に分類される。( ア )とは、負債の部に表示される引当金であり、ほとんどの引当金がこれに当たる。( イ )とは、資産の実質価額を表示するための引当金であり、貸倒引当金がこれに当たる。

解答・解説

ア 負債性引当金
イ 評価性引当金(資産控除性引当金)

引当金を損益計算書の観点から分類すると、収益控除性引当金、費用性引当金、損失性引当金に分類することができるとされたが、収益控除性引当金については、企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」との関わりが問題となる。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
第1回 棚卸資産①
第2回 棚卸資産②
第3回 棚卸資産③
第4回 棚卸資産④
第5回 棚卸資産⑤
第6回 有価証券①
第7回 有価証券②
第8回 有価証券③
第9回 有価証券④
第10回 有価証券⑤
第11回 有形固定資産①
第12回 有形固定資産②
第13回 有形固定資産③
第14回 有形固定資産④
第15回 有形固定資産⑤
第16回 有形固定資産⑥
第17回 リース①
第18回 リース②
第19回 リース③
第20回 リース④
第21回 引当金①
第22回 引当金②

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「コンセンサス・アルゴリズムの観点に基づく暗号資産の会計処理―マイニング、ステーキング、ハーベスティングの理解を通じて―」『敬愛大学研究論集』第100号、2021年 他

*本連載は、「会計人コース」2019年11月号「特集:勉強したくなる「習慣化」のススメ 7日間理論ドリル」を大幅に加筆修正したものです。


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