1日3分でボーダー突破♪ 税理士試験 計算×理論30題―【3日目】企業会計原則


解 答

正しいもの 2,4

解 説

1 × 重要性の原則

重要性の原則は基本的には計算処理及び財務諸表の表示に関するものです。ただし,財務諸表に関する重要な会計方針については,注記を行い明瞭な財務諸表を作成することを必要としているために,重要性の原則が作用します。

2 ○ 一般原則との関係

真実性の原則は,公正妥当な会計処理の原則や方法などについて,各企業がその処理や原則を選択適用する際に,その具体的な判断基準となる指針です。

3 × 正規の簿記の原則

継続記録法を採用してもそれだけで資産等の正確な残高を把握することはできません。そこで,実地棚卸が期末に行われ,これにより正しい資産等の残高や適切な期間損益が計算できることになります。

4 ○ 保守主義の原則

保守主義を適用することは,期間利益を慎重に計上したり,損失を早期に計上したりすることにより,健全な財政状態を示すことになります。したがって,過度な保守主義を適用しない限りは真実性の原則をゆがめることにはなりません。


(執筆者紹介)
堀川 洋(ほりかわ・よう)
堀川塾塾長
大学卒業後、税理士試験に合格。その後、専門学校において税理士講座の指導を約40年担当し、2010年に会計に関連する資格試験の受験を専門にした堀川塾を設立。受験指導を中心に、書籍の執筆や大学での講師など、幅広い経験をもつ。
主著に『電卓操作最短・最速攻略法〔第2版〕』(中央経済社)、『日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳〔改訂版〕』『ここから始める理論暗記の極意』(いずれもとりい書房刊)など多数。

連載記事一覧
【1日目】現金勘定
【2日目】当座預金勘定
【3日目】企業会計原則
【4日目】商品売買(分記法)
【5日目】商品売買(売価還元法)①
【6日目】商品売買(売価還元法)②
【7日目】資産会計
【8日目】有価証券(満期保有目的債券)
【9日目】有価証券(その他有価証券)
【10日目】基本概念
【11日目】減価償却(定率法、償却保証率)
【12日目】減価償却(資本的支出)
【13日目】リース資産取引
【14日目】資産除去債務
【15日目】資産会計一般
【16日目】貸倒引当金(C/F見積法)
【17日目】貸倒引当金(貸倒懸念債権)
【18日目】貸倒引当金(破産更生債権等)
【19日目】固定資産会計
【20日目】外国為替
【21日目】為替予約(独立処理)
【22日目】社債(買入償還)
【23日目】社債(決算整理)
【24日目】棚卸資産の評価
【25日目】ストック・オプション
【26日目】退職給付引当金
【27日目】返品調整,製品保証引当金
【28日目】純資産会計
【29日目】金利先物取引
【30日目】割賦販売(支払期限到来基準)

※ 本連載は,会計人コース2015年2月号付録「簿・財  計算×理論 実力アップドリル[30日完成]」を編集部で再構成したものです。バックナンバーはこちらからお求めいただけます。


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