【毎日簿記10分ドリル】第8回:特殊商品売買


解 答

解 説

1.決算整理前残高試算表の金額

(1)  試用未収金・試用仮売上
9,000千円(前期分)+27,000千円(当期分)=36,000千円

(2)  試用品売上
31,500千円(前期分)+162,000千円(当期分)=193,500千円

2.試用販売の期末在庫

(1) 原価率の算定上の売価(分母)
336,000千円(一般売上)×1.2+193,500千円(試用品売上)+36,000千円(試用仮売上)=632,700千円

(2) 原価率の算定上の原価(分子)
48,000千円(整理前T/Bの繰越商品)+394,800千円(整理前T/Bの仕入)-21,000千円(期末手許商品棚卸高)=421,800千円

(3) 試用販売の原価率
421,800千円(原価)÷632,700千円(売価)=2/3

(4) 試用販売の期末在庫
36,000千円(整理前T/Bの対照勘定)×2/3=24,000千円

3.売上高
336,000千円(一般)+162,000千円(積送)+193,500千円(試用)=691,500千円

4.売上原価
72,000千円(期首)+518,800千円(当期仕入高)-63,000千円(期末)=527,800千円

5.売上総利益
691,500千円(売上高)-527,800千円(売上原価)=163,700千円


〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。

記事一覧
① 当座預金
② 現金
③ 有価証券
④ 貸倒引当金
⑤ 一般商品売買
⑥ 棚卸資産(売価還元法)
⑦ 工事契約
⑧ 特殊商品売買
⑨ 本支店会計
⑩ 固定資産・繰延資産
⑪ ソフトウエア
⑫ リース取引
⑬ セールアンドリースバック取引
⑭ 固定資産の減損
⑮ 社債
⑯ 資産除去債務
⑰ デリバティブ取引
⑱ 税効果会計
⑲ 純資産会計
⑳ ストック・オプション
㉑ 合併会計
㉒ 会計上の変更
㉓ 外貨建有価証券
㉔ 為替予約(独立処理)
㉕ キャッシュフロー計算書


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