【1日1問!〇×会計クイズ】現金預金・金融商品⑬


加藤大吾
(公認会計士・税理士)

公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。

○×問題

H社振出、当社宛の約束手形10,000円を取引銀行で割り引き、割引料500円を差し引かれ入金された。このとき、割引料のうち、翌期に帰属する400円について前払費用を計上しなければならない。

解 答

×

割引料は手形売却損として処理し、その全額を発生した期の費用として処理する。

(借)当座預金 9,500
   手形売却損 500 
 (貸)受取手形 10,000

解 説

根拠となる実務指針:会計制度委員会報告第14号「金融商品会計に関する実務指針」

割引手形及び裏書譲渡手形の会計処理
136.割引手形及び裏書譲渡手形については、原則として新たに生じた二次的責任である保証債務を時価評価して認識するとともに、割引による入金額又は裏書による決済額から保証債務の時価相当額を差し引いた譲渡金額から、譲渡原価である帳簿価額を差し引いた額を手形売却損益として処理する

従来、割引手形(又は裏書手形)は、金融説(一時的な資金の借り入れを行ったとする考え方)を採用していました。「金融商品に関する会計基準」が新設されたことにより、売買説(保有する手形を売却したとみなす考え方)を採用しています。よって、手形売却損は全額発生した期の費用として処理し、期間按分は行われません。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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