解 答
(借)工事原価 72 (貸)工事損失引当金 72
解 説
1.X1年度の工事利益
(1) 工事進捗度
1,410百万円(X1年度工事原価)÷4,700百万円(X1年度末見積工事原価総額)=30%
(2) 工事収益
5,100百万円(工事収益総額)×30%=1,530百万円
(3) 工事利益
1,530百万円(工事収益)-1,410百万円(工事原価)=120百万円
2.X2年度の工事損失
(1) 工事進捗度
{1,410百万円(X1年度工事原価)+2,694百万円(X2年度工事原価)}÷5,400百万円(X2年度末見積工事原価総額)=76%
(2) 工事収益
5,100百万円(工事収益総額)×76%-1,530百万円(X1年度)=2,346百万円
(3) 工事損失
2,346百万円(工事収益)-2,694百万円(工事原価)=△348百万円
3.工事損失引当金
(1) X2年度末見積りによる工事契約から生じる工事損失合計
5,100百万円(工事収益総額)-5,400百万円(X2年度末見積工事原価総額)=△300百万円
(2) X1年度とX2年度の工事損失合計
120百万円(X1年度工事利益)-348百万円(X2年度工事損失)=△228百万円
(3) 工事損失引当金
300百万円(工事損失合計)-228百万円(X1年度とX2年度の工事損失合計)=72百万円
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。
記事一覧
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