【税理士試験・合格体験記】「理論を制する者は税理士試験を制する」、ではその具体的方法は?


財務諸表論
その後、4年間合格科目なし。
理由は簡単。消費税のラッキーな合格で調子に乗り、運任せの自信過剰になっていたためです。
そして講師の「理論はヤマを当ててあげる」を鵜呑みにして惨敗。
モチベーションも落ちたため学校を変えることに。
専門学校は大手2社でダメならば、もう合格は出来ないと思い、背水の陣の覚悟で変更しました。

5年目なのに年明けの理論のミニテストから散々の出来で、そりゃ受からんわなと思い必死に暗記しました。
具体的には理論要点ポイントを単語カードに、表に問題、ウラへ解答を記載して、スキマ時間はこの暗記に充てました
トイレでも電車でも食事中でも歯磨き中でも、小さいのでどこでも出来て便利でした。
あとは理論テキストを何度も読み、赤字部分はシートで隠して覚えました。

勉強割合は理論:計算で7:3か8:2位でしたかね。
どの程度やれば暗記出来るという感覚がその後の税法科目受験にも役に立ちました

計算は仮計表を作らない派でした。転記時間の省略で試験問題の試算表に記載されている主要項目のわきに数字を書き、営業外や特別損益は直接解答用紙に書き込みました。
直書き項目は書き直せるように小さい字で書きました。
答練を繰り返せば感覚はつかめます。

実力テストの解き直しは理論、計算2時間でやりました。
時間の目安は理論45分以内、計算75分以内です。
他には理論は実力テストや答練以外に予告理論の1.2倍から2倍位数をこなしていました。そしてようやく合格。
この時点で受験生活10年目でした。

所得税法
財表でどの程度の時間で暗記できるかがわかりましたが、理論暗記は本当に苦手でした。
でも時間をかければ暗記は誰でも出来るようになります
暗記できないという思い込みは捨ててください。
私は1項目覚えるのに1日では覚えられませんでした。
大体2、3日は当たり前。
覚えてもすぐ忘れます。
その分、数をこなす
空き時間、移動時間はほぼ暗記に費やしました。

時間が取れる時は1クール45分。
その後、5~10分休んでこの繰り返しでした。
1クール45分は専門学校のセミナーで理論暗記に集中出来る限度と教わりました。
暗記は極力立ってやります
部屋でもウロウロしながらのほうが眠くならないです。

あとは100円ショップで購入した青竹踏みをしながらもやりました。
刺激があった方が頭に残るので自分には合っていました。

暗記は理論をシートで隠しながら暗唱がメインでした。
暗唱が頭に残らないときは理論テキストを合間に読み図解などで内容を理解し再度暗唱です。

また、時々は理論を書いていました。
暗唱で曖昧な部分は書いて間違えることにより記憶が鮮明になり、1、2週間はこれで記憶が持ちます。

他には、寝る前の暗記後、寝て、翌朝暗唱。
ベストは寝る前につまっても暗唱出来るまでやって、翌朝再暗唱する。再暗唱時に昨夜よりつまってなければ、記憶効果を実感し自信に繋がります。
ちなみに覚えると直前はこの位回せるようになりました。

また、専門学校での理論テストはすべてテストが開始するまで問題は見ませんでした。
本番と同じ形式です。
全国模試と本試験だけは受験番号書くときに解答用紙だけは事前に見ていました。
時間配分想定のためです。

持論ですが「理論を制する者が税理士試験を制する」と思っています。
そのため応用理論の柱あげは1月から試験日までの間、自他校の教材も含めほぼ網羅していきました。

計算については、問題集を忘れない程度にこなしました。
そのため計算は基礎論点を落とさないことが大事と考えました。
つまり、皆が取れるところは取るという感覚です。
計算はテキストを何度も読み直しました。

授業で講師が補足説明したことも、テキストに直書きして1冊終わったらスキャンしてiPadで持ち歩き、要点まとめ等のサブ教材は使いませんでした。
所得のような適用要件の細い判断が求められる科目には不向きと感じたからです。
そして個別や総合問題集を解く時にも必ず根拠を思い出しながら解きました
総合問題は曖昧な判断になった部分には正誤に関わらず解きながら印をつけ後でテキスト見直し、のちに個別問題を解きました。
また、直前期は計算テキストを3回読み直ししました。
流し読みではなくきちんと読むことにより、2回目、3回目でも新しい発見や見落とし論点が浮かび上がります。

そしてこの位やれば不明論点はほぼなくなり、あっても皆出来ないと自信がつきます(笑)。ちなみに所得は合格まで4年かかっていますが、2年目からはA判定だったので、運が悪いこともあったと思います(後はその年次を調べて察してください)。


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