8月の短答式・11月の論文式を受験される会計士受験生の皆さんへ


本所靖博

はじめまして。明治大学で会計学の専任教員をしている本所(ほんじょ)と申します。本務は農学部食料環境政策学科で「会計学入門」や「持続可能性の会計学」という科目を担当しています。また、明治大学には公認会計士試験を目指す学生を支援する機関として、国家試験指導センター経理研究所があり、そこで主任として受験生のサポートをしています。

このたび、大学生の頃からお世話になっている中央経済社さんから、会計人コースWebの原稿執筆の機会をいただきました。私がはじめて簿記を学習したときに手にしたのが、中央経済社のベストセラー『検定簿記講義』でした。そのご縁がなければ今の私はありません。そのご縁に感謝して、少しでも皆様のお役に立てばと思い、文字を走らせてみました。

短答式を受験される皆さんへ

社会の日常も新しい生活様式を取り入れた暮らしへ向けて動き始めました。このタイミングで、目標とする日程が8月23日と発表されたことは、特に短答式試験受験の皆さんにとっては、目標が具体的になったことで、気持ちの面でも学習計画の面でも切り替えのきっかけになると思います。受験生の皆さんはどのようにリスタートしますか?

これから短答式試験を受ける方は、計算科目などのクリアに少し時間がかかった人、少し苦労している人が多いと思います。物事を成し遂げるのに3か月100日はちょうどいい期間です。自分の道を切り開く苦労と向き合う受験生に「かつて吉田松陰が松下村塾の塾生に送ったとされる言葉」を贈って、私のエールといたします。

一月(ひとつき)にして能(よ)くせずんば、則(すなわ)ち両月にして之(こ)れを為さん。両月にして能くせずんば、則ち百日にして之れを為さん。之れを為して成らずんば、輟(や)めざるなり。

(現代語訳)
「1か月でやり遂げることができないならば、2か月かけてやればよい。3か月でできなければ、百日かけてやればよい。できないからといって決して途中で投げ出さないことだ。」

(出所)松陰神社ホームページ「吉田松陰先生語録」より引用(2020/6/1アクセス)

11月に論文式を受験される皆さんへ

論文式試験受験者の皆さんにも同じような時期が来るでしょう。夏休みでないことから試験会場の手配の都合もあると思います。3日間の試験ですから、11月1日~3日か11月21日~23日になるでしょうか。細かい日程は発表されるのを待つとして、「5月短答8月論文」から「8月短答11月論文」という括りで、「3か月100日」のタームが2回あると捉えればよいと思います。皆さんは短答式をクリアした実績を活かし、リスタートしてくれたらと思います。

受験生の皆さんに、最後にもう一つ、吉田松陰さんの言葉を贈って終わりにします。

一誠(いっせい)、兆人を感ぜしむ。

(現代語訳)
「命をかけて貫くまごころは、限りなく多くの人々を感動させる」

(出所)松陰神社ホームページ「吉田松陰先生語録」より引用(2020/6/1アクセス)

受験生の皆さんに感動し、祝福できる日が来ることを楽しみに待っています。

(本稿は、明治大学経理研究所に在籍する受験生や応援してくださる関係者向けに発信している公式ブログに掲載している記事をアレンジしたものです。)


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