本連載は,税理士試験の簿記論,公認会計士試験の財務会計論および日商簿記1級の受験生を対象とし,基本的な仕訳を解答できるようになることに重点を置いた個別問題集です。
特 徴
Ⅰ 問題の難易度に多少ばらつきはあるものの,本試験では必ず正答してほしい25問です。1日1問出題し,25日で完成するプログラムです。
学習の進捗に応じて解き進めていただき,基礎力が身についているかを確認してください。
Ⅱ 簿記の苦手な受験生は,勘定科目と金額を最初から完璧に解答することはハードルが高いでしょう。そこで本連載では,各問題に,問題本文と「解答用紙」と「ヒント」をつけています。
解答用紙 ⇒ 解答用紙の仕訳には,勘定科目や金額,借方または貸方の行数などあらかじめ指定しています。
ヒント ⇒ 解答の手順や注意点をアドバイスすることによって,初学者でも自分で考えて,問題が解ける実感をつかんでもらえるように配慮しています。
最終的には,解答用紙とヒントに頼らずに自分の力で仕訳を導いてください。
使い方
1問あたり約10分で解ける問題です。スキマ時間などにぜひ解いてください。
3ステップ活用法
第1ステップ (初学者)
解答用紙・ヒントを参考に,解答用紙の仕訳を行い,まずは問題を解くためのプロセスをしっかりと身につけよう。
第2ステップ(中級者)
ヒントは隠して,解答用紙の形式だけをヒントに,仕訳を行い,解答を導いてみよう。
第3ステップ (上級者)
解答用紙・ヒントの両方を隠し,白紙やノートに仕訳を行い,解答してみよう。解ければ解答能力がついているはず!
目 次
下記の問題を1日1問ずつ提供していきます。
① 当座預金
② 現金
③ 有価証券
④ 貸倒引当金
⑤ 一般商品売買
⑥ 棚卸資産(売価還元法)
⑦ 工事契約
⑧ 特殊商品売買
⑨ 本支店会計
⑩ 固定資産・繰延資産
⑪ ソフトウエア
⑫ リース取引
⑬ セールアンドリースバック取引
⑭ 固定資産の減損
⑮ 社債
⑯ 資産除去債務
⑰ デリバティブ取引
⑱ 税効果会計
⑲ 純資産会計
⑳ ストック・オプション
㉑ 合併会計
㉒ 会計上の変更
㉓ 外貨建有価証券
㉔ 為替予約(独立処理)
㉕ キャッシュフロー計算書
ぜひ,第3ステップをクリアできる実力を身につけていただけるよう,繰り返し活用してください。受験生の合格への一助となれば幸いです。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。