税理士・会計士・日商1級 絶対落とせない財表理論45ー第39回 収益認識④


村上翔一(敬愛大学准教授)

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問題

新収益認識基準では、顧客から対価を受け取る前又は対価を受け取る期限が到来する前に、財又はサービスを顧客に移転した場合は、収益を認識し、( ア )又は( イ )を貸借対照表に計上する。( ア )と( イ )との違いは、企業が顧客に移転した財又はサービスと交換に受け取る対価に対する企業の権利のうち( ウ )か否か、すなわち、当該対価を受け取る期限が到来する前に必要となるのが( エ )のみであるか否かである。

解答・解説

ア 契約資産
イ 顧客との契約から生じた債権
ウ 無条件のもの
エ 時の経過

収益認識に関する会計基準(企業会計基準第29号)、pars.10、12、77、150
財又はサービスの提供により資産を処理する場合、対価の受け取りに時の経過のみ要する場合には顧客との契約により生じた債権、それ以外の場合には契約資産として処理される。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
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第2回 棚卸資産②
第3回 棚卸資産③
第4回 棚卸資産④
第5回 棚卸資産⑤
第6回 有価証券①
第7回 有価証券②
第8回 有価証券③
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第36回 収益認識①
第37回 収益認識②
第38回 収益認識③

【執筆者紹介】
村上 翔一
(むらかみ しょういち)
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(博士(経営学))。明治大学専門職大学院会計専門職研究科教育補助講師、敬愛大学専任講師を経て現在敬愛大学経済学部准教授。
<主な論文>
「保有者における電子マネーの会計処理」『簿記研究』(日本簿記学会)第2巻第1号、2019年(日本簿記学会奨励賞)
「ICOに関する会計処理」『敬愛大学研究論集』第98号、2020年
「ブロックチェーン技術の進展と簿記」『AI時代に複式簿記は終焉するか』(岩崎勇編著)、税務経理協会、2021年
「コンセンサス・アルゴリズムの観点に基づく暗号資産の会計処理―マイニング、ステーキング、ハーベスティングの理解を通じて―」『敬愛大学研究論集』第100号、2021年 他

*本連載は、「会計人コース」2019年11月号「特集:勉強したくなる「習慣化」のススメ 7日間理論ドリル」を大幅に加筆修正したものです。


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