【1日1問!〇×会計クイズ】現金預金・金融商品④


加藤大吾
(公認会計士・税理士)

公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。

○×問題

満期保有目的の債券として保有するB社社債(取得価額および額面金額10,000円)について、時価が4,200円となった。このとき、貸借対照表の投資有価証券には10,000円が計上される。

解 答

×

満期保有目的の債券について、時価が著しく下落した場合には、減損処理を行わなければならない。よって、貸借対照表の投資有価証券は4,200円(時価)で計上し、次の決算整理仕訳を行う。

(借)投資有価証券評価損 5,800
 (貸)投資有価証券 5,800

解 説

根拠となる会計基準:企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」

(6)時価が著しく下落した場合
20. 満期保有目的の債券、子会社株式及び関連会社株式並びにその他有価証券のうち、市場価格のない株式等以外のものについて時価が著しく下落したときは、回復する見込があると認められる場合を除き、時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額は当期の損失として処理しなければならない。

満期保有目的の債券は、額面金額で償還されることが予定されていることから、時価評価を行う必要はなく、取得原価または償却原価で評価されます。ただし、売買目的有価証券以外の有価証券は、時価が著しく下落した場合(回復する見込みがある場合を除く)、減損処理を行う必要があります。帳簿価額と時価との差額を確認して、著しい下落(50%程度以上の下落)がないかどうか、必ず確認しましょう。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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