【毎日簿記10分ドリル】第12回:リース取引


解答・解説

問1
(借)リース資産 1,818 (貸)リース債務 1,818

(注1) ファイナンス・リース取引の判定
現在価値基準:
1,818百万円(現在価値)÷2,000百万円(見積現金購入価額)≒90.9% ≧ 90%
※ リース料総額の割引現在価値は420百万円(年間リース料)×4.3295≒1,818百万円
経済的耐用年数基準:
5年(リース期間)÷6年(経済的耐用年数)≒83.3% ≧ 75%
∴ いずれも満たしているのでファイナンス・リース取引に該当する。
また、所有権移転条項および割安購入選択権がなく、かつ、特別仕様ではないため、所有権移転外のファイナンス・リース取引に該当する。

(注2) リース資産・リース債務計上額
見積現金購入価額とリース料総額の現在価値の小さい方である1,818百万円とする。

問2
(借)支払利息 91 (貸)現在預金 420
(借)リース債務 329
(借)減価償却費 364 (貸)減価償却累計額 364

(注1) 支払利息:
1,818百万円×5%≒91百万円

(注2) 減価償却費:
1,818百万円×5年(リース期間)=364百万円

問3
(借)支払利息 74 (貸)現金預金 420
(借)リース債務 346
(借)減価償却費 364 (貸)減価償却累計額 364

(注) 支払利息
(1,818百万円-329百万円)×5%≒74百万円


〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。

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