【税理士合格体験記】5科目全て初学一発合格!その軌跡と勉強時間のデータ


でりたく
(30代、会社員)

〈受験情報〉
合格科目:簿記論(2014年)、財務諸表論(2021年)、消費税法(2022年)、法人税法(2023年)、所得税法(2024年) ※2015年~2020年は受験せず、受験回数5回
学習スタイル:簿記論(大原通学)、財務諸表論(スタディング)、消費税法・法人税法・所得税法(TAC WEB通信)
▶トップ画像はでりたくさんの勉強机(本人提供)

5科目全てを初学一発合格!

はじめまして、でりたくと申します。2024年の税理士試験で官報合格をしました。
以前から会計人コースWEBさんの合格体験記を読み「いつか自分も書いてみたいなぁ」と漠然と思っていましたが、今回官報合格を機に思い切って書いてみました。

私は幸い5科目すべてを初学一発合格することができましたが、合格するために多くの勉強時間を費やしました。
この合格体験記は、私が受験した5科目の勉強時間や答練の成績、実際の試験の自己採点などといったデータをメインに書きました。

1年で各科目を合格するために必要な勉強時間のほんの1例として軽くお読みいただけると幸いです。

これから税理士試験に挑戦しようと考えている人、税法科目を選択するときや勉強計画を立てるときの参考にしてもらえるとよいのではないかと思います(それと2020年には中小企業診断士試験に合格したので、おまけとして中小企業診断士試験の勉強時間も載せておきます)。

お読みいただく際の注意点として、今回は勉強時間を軸として書いていますが、実際は勉強時間よりも、「やるべきことをやる」ということが大事だと思います。

勉強時間はあくまで目安であって、多くやれば受かるものでもありませんし、少ないから落ちるわけでもありません。確保すべき勉強時間の1例として見ていただきたいです。

また、受験テクニックや効率的な勉強法が知りたい方は他の合格者様の合格体験記を見るとよいです。参考になる勉強方法がたくさん書かれています(私も受験生当時参考にさせていただきました。みなさんありがとうございます)。

さて前置きでお気づきでしょうが、私とても話が長いタイプです。
本合格体験記もとても長くなりましたが、興味のある項目だけでもご覧いただけるとでりたくが喜びます。

各科目の勉強期間中の各種データ

「受験した5科目について書く!(ドヤァ)」とはじめた本合格体験記、いきなり謝罪からはじめなくてはなりません。
私が勉強時間の記録をしていたアプリ「studyplus」、簿記論だけ約10年前のアカウントだったためもう見られなくなっていまして、ほとんど登場しません…。
すみません…。

簿記論のことを少し書くと、2013年9月に税理士試験の受験資格となる「全経簿記上級」に合格した時点から勉強を開始し、そこから1,000時間ほど勉強したと思います。

本試験はソフトウェア会社の問題で、自己採点は合格確実点で合格しました。他の科目を受けなかった分簿記論に集中できたのがよかったのかもしれません。
では、勉強を再開した2021年以降の勉強時間を科目別・月別にまとめた表をご覧ください。

財務諸表論

1月31日から勉強開始。簿記論の計算が得意だったためか、7年の時を経ても意外と覚えていました。3月まではスタディングの講義をひたすら見て、追いついた4月から理論の暗記を開始しました。

消費税法

はじめての税法。ここからTACのWEB通信を受講しました。3月頃までは計算中心のカリキュラムですが、4月に先生から「ここからは覚えた理論を忘れてはいけません」とアドバイスがあり、はじめて「税法理論を回す」という作業を開始。一気に勉強時間が足りなくなって戦慄しました。5月頃から勉強時間が増えているのはこれが理由です。3月まではテストに出る理論をテストのために覚えて即忘れていたので、ほとんど暗記できていませんでした。

勉強時間・理論の暗記ペース・答練の成績も載せておきます。

全国模試はTAC(6月実施)も大原(7月実施)もA判定でした。

法人税法

消費税法の本試験結果が悪く「どうせ消費税法に戻ることになるだろう」と、あまり法人税法の勉強はしていませんでした。合格発表日「合格」の文字を見てモチベーションが上がったのはよいものの、「このままだと法人受かんないんじゃね?」と焦り一気に勉強時間を増やしました。

法人税法からは勉強時間を項目別に分けて記録していました。理論の勉強時間には新規の暗記だけでなく理論回しの時間も含んでいます。

理論暗記ペースは、11月まではテストで出る理論を暗記してすぐ忘れ12月時点で一題も覚えていませんでした。12月からの焦りが表に表れています…。

次に答練の成績です。ベーシックの実力テストは9月から月1回、実力完成答練は5月から週1回のペースで実施する答練です。勉強時間を増やした12月の実力テスト(No4-6)から上位%が改善し始めていることがおわかりいただけますでしょうか…。

全国模試の成績は、TAC(6月実施)でA判定、大原(7月実施)でC判定でした。

所得税法

前年の法人税法の失敗を活かし、前半から理論暗記を進めました。ラスト科目ということで気合が入っていた私は「法人を上回る勉強をすれば絶対一発合格できるはず」と考え、勉強時間・勉強の進捗ともにペースを上げました。6月末には暗記目標とした理論をすべて覚えることができ、直前期は精度向上や事例理論対策、計算力強化に時間を割くことができました。

※理論題数には、理論マスター上では「参考」として1題にカウントされないものの中で、先生から暗記を勧められたものを題数にカウントして増やしています。実際の理論マスターは99題だったはず。

次に答練の成績です。ベーシックの頃は勉強の成果が出て安心していたのですが、上級コースと合流する実力完成答練から上位%が下がり、TACがいう合格圏内の順位「上位30%以内」に中々入れませんでした。最後のテストでようやく上位20%以内に入って少し安心したことを覚えています。

全国模試はTAC(6月実施)A判定、大原(7月実施)C判定でした。

本試験の出来栄え

本試験の自己採点結果です。
黄色で塗りつぶしている部分は合格確実点超えの点数。簿記論は昔過ぎて見つかりませんでした。
税法は大原で見ると悲惨な成績ですが、それでも合格しているので、ランクAの問題(受験生の正答率が高い問題)をどれだけ正確に解けるかがポイントというのは間違いなさそうです。

おまけ(中小企業診断士試験の勉強時間)

最近、税理士受験生や税理士が中小企業診断士試験に、中小企業診断士受験生や中小企業診断士が税理士試験に挑戦しているのをSNSで見かけるので、おまけとして私が中小企業診断士に合格したときの勉強時間と本試験の点数を載せておきます。

ダブルライセンスなどを検討している方は見てみてください。

一次試験

勉強期間:2019年8月~2020年7月(7月11・12日が試験日)

二次筆記試験

勉強期間2019年12月~2020年10月(本格的に勉強したのは一次試験が終わった2020年7月から)

※試験概要を書こうと思いましたが文字数の関係で断念しました。すみません…。

税理士試験と難易度を比較すると、簿記論単体や財務諸表論単体よりは合格しにくく、消費税法よりは合格しやすいというイメージでした(完全に私の主観。人によって違うと思います)。

最後に

だらだら語ってきましたが、合格に必要な勉強時間は個人差が大きいと思います。ご自身の生活環境や勉強が得意かどうかなど、総合的に考えることをおすすめします。
難関資格である税理士試験。受験するかどうか、科目選択、勉強計画など参考にしていただけると幸いです。

こんなに長い合格体験記をここまでお読みいただきありがとうございましたー!

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