【税理士試験 合格体験記】コロナ禍で環境が激変!友人とのビデオ通話でモチベーションを維持し、税法科目にリベンジ合格!


吉田裕平
(大学院2年生・24歳)

出身地:東京都
受験歴:4年目
合格科目:簿記論・財務諸表論(2018年)/消費税法(2020年)
学習時間:平日2時間/休日10時間
学習スタイル:専門学校(資格の大原)

目次
初見の問題でモチベーション維持
理論暗記は毎日のルーティンに
ビデオ通話でコロナ禍を乗り切る
勉強は仲間と頑張るもの
メッセージ

初見の問題でモチベーション維持

私は2020年、消費税法に合格することができました。前回は不合格だったので2度目の受験でした。

このように同一科目を複数回受験する場合、モチベーションの維持に悩まれる方は多いのではないでしょうか。私も、見たことがある問題を何度も解かなければいけないということに退屈さを感じていました。

そのため、モチベーションを上げるべく、特に直前期の計算対策においては、初見の問題を解くようにしていました。この初見の問題は、市販の模試(他の専門学校のもの)を買って集めました。

「自分の実力を把握するぞ!」と意気込むのではなく、あくまで受験のモチベーションを保つために、初見の問題をたくさん解きました。特有の緊張感が、いい意味でモチベーションにつながったと思います。

理論暗記は毎日のルーティンに

まず、試験勉強全体として、計算の総合問題を何題か解く→最後に理論を暗記する、という流れをとっていました。

この計算問題を解く前に、私は理論の暗記する箇所を決めていました。そうすることで、「これを暗記するにはこれだけ時間がかかるから、計算問題は〇時までに終わらせなきゃ」というふうに、逆算して勉強していました。

理論暗記の時間をルーティーン化することで、「必ずやらなければいけない」という気持ちが生まれ、できた後には達成感も得られます。逆に、何かしらの用事があって理論の勉強ができないときも、やり残すことで不快感が生まれるので、「その日を気持ちよく終えたい」という一心で、単調な暗記作業を続けられました。

ビデオ通話でコロナ禍を乗り切る

受験当時、私は大学院生だったので、主な勉強場所は大学院の研究室でした。この研究室はとても静かで、一緒に勉強している同級生もいたので、学習環境としてはとてもいい場所だったと思います。

しかし、2020年3月頃から新型コロナウイルスの感染者が増加し、校舎が立入禁止となったことで、自宅での学習を余儀なくされました。正直に言いますと、この時点で「今年の税理士試験は落ちるかもしれない」と若干諦めていました。

というのも、自宅ではあまり勉強したことがなく、「自宅=集中できない場所」と思いこんでいたためです。学校にいたときほどの集中は絶対にできないと思っていました。

こんな諦めモードの私に助け舟を出してくれたのが大学院の同級生です。

「ミュートのままビデオ通話をして一緒に勉強しよう」と誘ってくれて、自宅学習が定着するきっかけとなりました。緊急事態宣言が発令された4月頃から税理士試験までの間は、空いている日は朝から晩までビデオ通話をつなぎました。おかげで、「一緒に勉強している」という感覚が出て、勉強に集中することができました

勉強は仲間と頑張るもの

この経験から私が感じたのは、勉強するコミュニティがあると、1人で勉強するときよりモチベーションを維持できるのではないかということです。もちろん、コミュニティに属している全員が一定のモチベーションを有していることが前提です。私は、同級生との勉強を通じて、勉強は1人で頑張るものではなく、皆ですることで、互いに良い影響を与え合うもの、と強く考えるようになりました。

友人と民泊を借りて勉強合宿

私はまだ学生だったので、このようなコミュニティが得やすかったというのはたしかにあります。しかし、インターネットが普及した今では、社会人の方でもそのようなコミュニティに属することは難しくないと思います。

たとえば、Zoomなどを使った「オンライン学習室」。月会費を支払う必要はありますが、お金を払ってでも参加したい人が集まるため、勉強に対するモチベーションの高い人が多いように思います。

一緒に勉強できる人を探してみると、そういった募集を発信されている人は必ずいますので、探してみてはいかがでしょうか。

メッセージ

私が今回合格した消費税法は、他の国税科目に比べて、受験者が合格ラインに密集しやすいです。

このような、実力が拮抗するなかで他の人よりも1点でも多く取らなければいけない科目に合格するには、頭のよさ云々よりも、コンスタントに勉強し続ける力が重要だと感じました。

ありきたりな言葉になりますが「継続は力なり」です。

これから受験される方々、頑張ってください! 応援しています。


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