【1日1問!〇×会計クイズ】現金預金・金融商品⑰


加藤大吾
(公認会計士・税理士)

公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。

○×問題

その他有価証券として保有するL社株式(取得価額10,000円)を子会社株式へ保有目的を変更した。振替時の時価は15,000円である。

(借)子会社株式 15,000
 (貸)その他有価証券 10,000
    その他有価証券評価差額金 5,000

解 答

×

その他有価証券から子会社株式への変更は、帳簿価額(取得価額)により振り替える。

(借)子会社株式 10,000
 (貸)その他有価証券 10,000

解 説

根拠となる実務指針:会計制度委員会報告第14号「金融商品会計に関する実務指針」

(その他有価証券から子会社株式又は関連会社株式への振替)
88.株式の追加取得により持分比率が増加し、その他有価証券が子会社株式又は関連会社株式に該当することとなった場合には、帳簿価額で振り替える。ただし、その他有価証券の評価差額の会計処理として部分純資産直入法を採用しており、当該有価証券について評価差損を計上している場合には、時価による評価後の価額で振り替える。

企業結合・事業分離等適用指針第360項において、取得企業が企業結合日前から保有していた被取得企業の株式をその他有価証券に分類し、期末に時価評価を行っていても、企業結合前から保有していた株式に対応する部分の取得対価は当該株式を取得したときの時価、すなわち帳簿価額(取得価額)を基礎に算定することとされたことから、当該会計処理と整合性を保つため、その他有価証券を子会社株式または関連会社株式へ振り替える場合には、例外的に、変更前の保有目的区分に係る評価基準による評価額ではなく、帳簿価額(取得価額)で振り替えます。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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