【日商2級から税理士へ ステップアップ会計教室】第14回:特殊商品売買⑥


この連載講座では、「日商簿記では学ばないけれど、税理士試験の簿記論・財務諸表論では必要になる論点」を学習します。
簿記論・財務諸表論の学習は広範囲にわたるため、日商簿記では深く学んでいない論点も対策しなければなりません。
税理士を目指して簿記論・財務諸表論の学習を始めた方、「いずれは税理士に」と考えている方は、この連載講座を使って効率的に学習を進めていきましょう。

千葉商科大学基盤教育機構専任講師 渡邉 圭

―特殊商品売買編―

1 学習済項目と未学習項目の整理

未学習項目未着商品、委託販売・受託販売、試用販売、 割賦販売、
委託買付・受託買付

2 本試験の出題傾向と本講義の流れ

定期的に出題されています。
特殊商品売買は、日商簿記検定の出題範囲から削除されましたが、税理士試験では最近出題実績があります。
未学習項目しかありませんので、まず簡単な説明を行い、取引ごとに設例で仕訳を確認後、練習問題を演習するという形で進めさせていただきます。


第6回 委託買付・受託買付

取引の流れは第1回をご覧ください。

(1)設例

 次の取引について、委託者側(A社)と受託者側(B社)をそれぞれ仕訳しなさい。
委託買付に係る債権・債務は、委託者は委託買付勘定、受託者は受託買付勘定により処理している。
また、仕訳不要の場合は解答欄の借方科目欄に「仕訳不要」と記入すること。
商品売買取引は三分法により記帳している。

① A社はB社に商品の買付を委託し、手付金50,000円について小切手を振り出して支払い、B社の指定した当座預金口座へ振り込んだ。
② B社はA社から委託された商品200,000円を取引先から購入し、代金は現金で支払った。
③ B社は買付計算書を作成し、商品購入代金200,000円、買付手数料15,000円、発送運賃2,500円(現金立替払い)を加え、手付金50,000円を差引いた金額でA社に請求した。
④ A社にB社からの買付計算書と買付委託品が到着し、検収が完了した。買付計算書には次のような記載がされていた。

⑤ A社は買付計算書に記載されている請求額167,500円について小切手を振り出して支払い、B社指定の当座預金口座へ振り込んだ。


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