連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第28回)ー 金融商品会計⑭


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

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問題

その他有価証券は直ちに売却しないのになぜ,なぜ時価評価しなければならないのか?

解答・解説

(1)企業の財務活動の実態を適切に財務諸表に反映させ,投資者に対して的確な財務情報を提供することが必要であるから。

(2)企業の側においても,取引内容の十分な把握とリスク管理の徹底及び財務活動の成果の的確な把握のために必要であるから。

(3)国際的視点からの同質性や比較可能性が強く求められており,金融取引の国際的レベルでの活性化を促すためにも,金融商品に係る我が国の会計基準の国際的調和化が重要な課題となっているから。

*金融商品会計基準64項(1)(2)(3)
 ”世界中みんなやっているから日本もやるか!”

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
第22回 金融商品会計⑧
第23回 金融商品会計⑨
第24回 金融商品会計⑩
第25回 金融商品会計⑪
第26回 金融商品会計⑫
第27回 金融商品会計⑬

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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