【簿・財】間違えてはいけない重要論点 最終チェック20問 ⑩リース取引⑴
- 2021/7/30
- 学習記事
平井 孝道
(株式会社M-Cass 代表取締役)
税理士試験(簿記論・財務諸表論)まで毎日(土日祝日を除く)出題!
専門学校や大学で、簿記検定講座(3級~1級)や税理士講座(簿記論)、公認会計士講座(財務会計論・管理会計論)など15年を超える指導経験をもつ平井孝道先生に、実際の本試験の問題を改題のうえ、頻出の典型論点を20題作成していただきました。
問 題
次の仕訳を示しなさい。
当期首に営業用車両につきリース契約を締結し、同日より事業の用に供している。当該リース取引の契約内容等は次のとおりであり、リース契約時の処理が未処理である。
① 解約不能のリース期間:4 年(経済的耐用年数:5 年)
② リース料は年額2,000千円(総額8,000千円)である。リース料の支払は、毎年3月31日払い。
③ 所有権移転条項及び割安購入選択権は共になく、リース物件は特別仕様でない。
④ 貸手の計算利子率は知り得ない。当社の追加借入に適用されると合理的に見積られる利率は年2%である。2%で4年の年金現価係数は3.808とする。
⑤ 当社における当該営業用車両の見積現金購入価額は7,800千円である。
解答
(借)リース資産 7,616 (貸)リース債務 7,616
・2,000千円×3.808=7,616千円<7,800千円 ∴ 7,616千円(所有権移転外ファイナンス・リース)
【執筆者紹介】
平井 孝道(ひらい・たかみち)
株式会社M-Cass 代表取締役
日商簿記検定1級合格、税理士試験2科目合格、公認会計士試験合格。専門学校や大学で、簿記検定講座(3級~1級)や税理士講座(簿記論)、公認会計士講座(財務会計論・管理会計論)などの15年を超える指導キャリアをもつ。
※ 本記事は、会計人コース2020年8月号収録「簿・財 間違えてはいけない重要論点 最終チェック20問」を編集部で再構成したものです。
バックナンバー
①現金過不足の処理
②銀行勘定調整の処理
③定期預金の処理
④期末商品評価の処理
⑤貸倒引当金の処理⑴
⑥貸倒引当金の処理⑵
⑦投資有価証券の処理
⑧減価償却の処理(1.耐用年数の変更)
⑨減価償却の処理(2.減価償却方法の変更)