税理士試験【簿・財】 独学合格のゴールデンルール5


独学ルール その2

受験勉強の「正体」を知るべし

受験生活は、通常9月に始まり翌年の7月に終了する。この受験生活も終わってみれば、あっという間にすぎてしまったという感覚を誰しも感じるようである。しかし振り返ると、本の1冊くらい書けるのではないかというくらい様々な心情の変化がある。この受験期間の気持ちは、過去の受験生の質問から三期間に分けられると感じる。

まず、第1期、年内である。気持ちが落ちついている時期。受験生の質問の多くも、学習内容に関することに終始している。

やがて、年が明け第2期に入る。この時期から、多くの知識を平等に覚える必要がある。しかし、できなくなるのもこの時期である。先に吸収したことを忘れていってしまうわけである。つまり、不安になってくる。

そして、いよいよ第3期、直前期5月以後に突入。この時期から受験生は、原因不明? の不安、プレッシャー、スランプといった環境下で生活をしていかなればならない。

このような状況に陥らずにすめばそれに越したことはない。そこで、受験勉強を始める前に、それぞれの正体を知っておいてほしい。


受験勉強の正体

まず、いくつかの国語辞典で「勉強」の意味を調べてみた。

日本国語大辞典(小学館)では、「努力をして困難に立ち向かうこと」「気がすすまないことを、しかたなしにすること」である。新明解国語辞典(三省堂)では、「そうする事に抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身をいれること」「将来の大成・飛躍のためには一時しのばなければならない、つらい経験」である。

つまり、なんとなく受験勉強を始めるより、これから「努力して立ち向かう」ということ、そして、将来的に「気がすすまなくなること」や「つらい経験」もあるということを念頭に置いておこう。また、受験において万全の準備はありえない。わずか1年ですべてを覚えることなど絶対にできない。受験生全員が、受験勉強の途中で試験を受けているのである。そういうものである。

スランプの正体

スランプも国語辞典で調べてみた。

広辞苑(岩波書店)では、「(心・身について) 一時的に調子が出なくなる状態」。新明解国語辞典(三省堂)では、「一時的に調子がくずれ、ふだんの能力が発揮できない状態」である。

日常生活でも受験勉強でも、誰しもスランプに陥ることは珍しくない。しかし、それも「一時的」である。我慢して勉強をしていけば「ふだんの状態」に戻るのである。スランプの意味を知り、己を知ることで無用な苦労をしなくてもすむかもしれない。

プレッシャーの正体

プレッシャーとは、「精神的な圧迫」とか「精神的な重圧」をいう。多くは、試験直前に控えた時期にかかり、場合によっては動悸や息切れまで起きてしまう。子供のころ運動会の徒競走の前とか、人前で発表しなければいけない時とか、さまざまな場面で誰しも経験があるだろう。プレッシャーの対処法は、「本番だと思うな」とか「練習のつもりでやれ」とか色々あるようだが、一番確実(?)なのは「平常心」を保つこと。

もちろん、緊張する場面になれば当然に緊張し、緊張しなくていい場面では緊張しない。試験になると興奮して緊張する。しかし、これも「平常心」だ。試験に際して「デレ~」としていれば、それも平常心ではあるが、次元の低い「平常心」である。

合格を目指してがんばった人は、当然に緊張しなければいけないのである。試験になると興奮して動悸や息切れが起きる、当然である。これを静めようとするのは無駄な努力であることを知っておこう。その興奮状態のなかで、自分にできる最善の努力をすることこそ正しいプレシャー対処法なのである。


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