加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
【〇×問題】
商品10,000円を販売し、代金は現金で受け取った。また、顧客に対して販売価格100円につき1ポイントの他社ポイント(1ポイント=1円で精算)を付与した。
(借) 現金 10,000
(貸) 売上 9,900
契約負債 100
【正解】 ×
他社ポイントを付与した場合の貸方科目は契約負債ではなく、未払金として処理する。
(借) 現金 10,000
(貸) 売上 9,900
未払金 100
【根拠となる会計基準】
企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」
47. 取引価格とは、財又はサービスの顧客への移転と交換に企業が権利を得ると見込む対価の額(ただし、第三者のために回収する額を除く。)をいう。取引価格の算定にあたっては、契約条件や取引慣行等を考慮する。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。