【会計士合格体験記】商業高校で簿記にハマり、中大経理研に。短答に2回失敗するも、理解重視の勉強で論文は一発突破!


林 玲菜
(20歳、中央大学3年)

〈受験情報〉
学習スタイル:中央大学経理研究所
受験歴:2023年12月短答⇒2023年8月論文
▶トップ画像は林さんの勉強机(本人提供)

商業高校で学んだ簿記に楽しさを見出す

私が公認会計士を目指したきっかけは商業高校で簿記を学んだことです。高校で簿記の部活に所属し、勉強していくうちに簿記の楽しさに目覚め、高校時代に日商簿記1級を取得しました。
その後、もっと突き詰めて簿記を学びたいと思い、会計士を目指すことに決めました。

中央大学経理研究所の上級コースに入り、毎日12時間以上勉強

中央大学経理研究所の上級コースに入り、毎日12時間以上勉強することを目標にしていました。
私は地方から中央大学に来たので、一人暮らしをしなければならず、不安な気持ちでいっぱいでしたが、中央大学経理研究所には同じ境遇の人がたくさんいたのでみんなと協力しながら勉強を続けていくことができました。

私は日商簿記1級を暗記中心で解く方法で勉強していたので、短答式試験も同じ方法で勉強していけば大丈夫だろうという気持ちでいました。
しかし、何時間勉強しても点数が安定しません。
暗記中心で、理解していなかったので見たことのない問題が出題されると解くことができない状態が続いていました。

短答式試験に連続で不合格に

そのまま1年生の12月短答式試験本番を迎え、不合格になってしまいました。
同じ時期に勉強を始めた友達は合格したのに私は不合格になってしまい、向いていないのではないかと何度も考えました。
それでも「高校からずっと簿記を続けてきて今やめるのはもったいない」と思い直し、勉強を続けていくことができました。

私は58を目指して論文式試験と並行しながら短答式試験の勉強をしていくことにしました。
連結や租税法など今までとは違う内容を学ぶことができるという楽しさがあり論文式試験の勉強をたくさんしていました。
短答式試験も答練では毎回7割を超えていたので受かるだろうという軽い気持ちでいました。

しかし、それは今まで12月短答の時から解き慣れた問題が出題されているため、解けていたのであり、会計処理をしっかり理解できていなかったことにその時は気づいていませんでした。
また、私は企業法が苦手だったのですが、計算力でカバーすれば大丈夫だという気持ちがあり、苦手なものをそのままにしてしまっていました。

その結果、2年生の5月短答式試験も不合格になってしまいました。
私よりも遅く勉強を始めたのに5月短答で合格した人もたくさんいて一週間くらい涙が止まりませんでした。

そんなときに、担当の学生スタッフの方が「企業法を強化していこう!全力でサポートするから!」と言ってくださり、やる気を起こすことができました。

企業法を起点に理解を深め、短答式試験に合格

私は企業法を得意にするために約5ヶ月間ひたすら企業法を勉強し直しました。
企業法は暗記する科目だと思っていましたが、1から丁寧に読んでみると決議が厳しくなる理由や分野は違うけれど似ている決議方法など繋がりが見えてくるようになり、「暗記ではなく理解が必要だ」と実感しました。

そして、財務理論や監査論でも同様なので同じように理解し直してテキストを読み込むようになりました。
これを繰り返すことで、理論科目はたとえ見たことのない問題でも考えれば正解にたどり着くことができることに気がつき、理論科目を得意にすることができました。

さらに、計算科目も理論を理解した後に解いてみると会計処理に意味があることがわかり、問題を解くことが楽しくなりました。

答練や模試では8割を超える点数を安定してとることができるようになりました。
その結果、2年生の12月短答式試験に9割の点数で合格することができました。

論文式試験も理解重視で満足する偏差値で合格!

論文式試験に向けて勉強するときも、理解することを重視してテキストを読み込むようにしました。

そのため、論証を理解することを意識して考えれば覚えていなくても書ける状態にすることを目指して勉強しました。

論文式試験は短答式試験に比べて科目が増えて大変になると思っていましたが、租税法も経営学も日常生活でもでてくるような内容が多く、学んでいてとても面白い科目なので全く嫌にはなりませんでした。

論文式試験は、完全に自分で書いたものが評価されるので答練で高い偏差値をとることができたときにとても達成感がありました。
本番は見たことのない形式の問題がでましたが、今まで学んできた知識を頭に蘇らせて解くことができ、満足のできる偏差値を取ることができました。

最後に

試験勉強の期間はとても長く嫌になる時もありましたが、勉強の楽しさを知ることができ、合格することもできたので諦めずに勉強を続けてきて本当に良かったです。
この経験を生かして将来働く際に困難に直面しても諦めずに努力したり進んで他の分野の勉強にも挑戦したりして知識の幅を広げていきたいと思います。

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