連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第197回)ー 外貨換算会計⑤


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

*連載のねらいはこちら!

問題

為替予約が付された外貨建取引の会計処理にはどのような方法があるか?

解答・解説

為替予約が付された外貨建取引の会計処理には,独立処理と振当処理がある。
独立処理は外貨建取引と為替予約を別個の取引とみなし,それぞれについて会計処理を行う方法である。
振当処理は為替予約によって確定した日本円の金額を,外貨建取引に振り当てて記録する方法である。

*外貨建会計基準一1.,同注解【注6】【注7】,金融商品会計基準25項
『原則は独立処理だが、振当処理を採用してもよいことになっている!』(桜井23版,407頁)

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
5‐1.収益認識会計①‐⑦
5₋2.収益認識会計⑧-⑫
6.リース会計①‐⑥
7.固定資産の減損①‐⑩
8.ソフトウェア会計①‐⑥
9.研究開発費会計①‐⑦
10.繰延資産①‐⑦
11.退職給付会計①‐⑥
12.資産除去債務①‐⑥
13.税効果会計①‐⑥
14.ストック・オプション会計と役員賞与(報酬)会計①‐⑧
15.自己株式①‐⑦
16.準備金の減少①‐⑥
17.純資産の部の表示①‐⑦
18.株主資本等変動計算書①‐⑤
19-1.企業結合会計①‐⑦
19-2.企業結合会計⑧‐⑫
20.事業分離会計①‐⑤
21.連結会計①‐⑥
22-1.外貨換算会計①
22-2.外貨換算会計②
22-3.外貨換算会計③
22-4.外貨換算会計④

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


関連記事

ページ上部へ戻る