【合格者にアンケート】税理士試験の前日~当日は、どのように過ごした?


令和4年度税理士試験まで残りわずか!

そこで、令和3年度税理士試験合格者の方々に、試験前後の過ごし方についてアンケートに答えていただきましたので、そのご回答を複数回に分けてご紹介します!

【掲載スケジュール】
7月1日:残り1ヵ月の過ごし方
7月26日:残り1週間の過ごし方
7月27日:前日~当日の過ごし方(本記事)
7月28日:試験終了後の過ごし方

本記事では、今のうちに知っておきたい、緊張や不安でいっぱいの前日~当日の過ごし方をお届けします。

【ご協力いただいた皆さん】
・捧 諭さん
・たあさん
・つるさんさん
・菱沼悠美子さん
・Y.Iさん
・ZENTAさん

【勉強面】試験前日は、どのように過ごした?

【生活面】試験前日は、どのように過ごした?

試験当日に気をつけていたことや工夫は?

何が起こるかわからない!? 当日のアクシデントと対応策

【勉強面】試験前日は、どのように過ごした?

捧 諭:簿・財(H29)、消(R1)、法(R2)、国(R3)]

模試を1問解いて終わりです! あとは間違いノートをさくさく読んで内容を再確認しました。

たあ:財・消(H25)、簿・固(H26)、法(R3)]

計算は解かず、1日中Aランクの理論を覚えていました。「前日に覚えたら、試験当日は必ず覚えているはずだ」と思いながら。前日に計算の総合問題は解かないほうがいいと思います。もし点が悪かった場合は、いい雰囲気で試験に臨めなくなります。

つるさん:国(H25)、財(H29)、簿(R3)、大学院修了]

いつも通り2時間の模擬試験を解き、直近で間違えた項目の見直しを行いました。
普段と変わらず模擬試験や過去問、横断問題集を解きますが、時間節約のために最後の数字を合わせるところまではやらず、重要な仕訳や数字をきちんと拾い、解答までにたどり着く手順の確認にウエイトを置いていました。
その後は、前泊するホテルで夜と翌朝に解く問題を選びました。
前泊するホテルに着いてからは、時間を決めて横断的な問題集をゆっくり解き、まちがいノートの最終確認をして過ごしました。

菱沼悠美子:簿(H30)、財(R1)、固(R3)、大学院修了]

前日は午前中に計算を解いて、午後に理論の追い込みをしていました。
計算については、専門学校の予想問題(全統)を中心に解いていました。また、解答を見ながら、間違えた箇所を復習していました。前日はそこまで時間はないので、解答を見て再確認です。
理論については、基本的に手で書かず、問題を見て、音読で答えて、合っているか確認していました。

Y.I:財(H28)、簿(H29)、消(R1)、事(R2)、法(R3)]

計算については問題を解くことはせずに、テキストをはじめから最後まで目視確認しました。項目すべての総確認といった感じです。
理論については1週間前と変わらず、すべての理論を音読していました。落ち着かないのでテキストは見ていましたが、すごく集中していたかというとそんなことはなく、やはり緊張していました。

ZENTA:簿(H23)、財(H25)、国(R1)、消(R2)、法(R3)]

前日は決まって、理論は「全範囲を高速で暗唱」、計算は「7~2日前に復習した問題で間違えた問題だけをもう一度解く」ことにしていました。
ここまで来たら、「あとは試験に向けてコンディションを整えていくだけ」と考え、無理に新しい知識を詰め込むことはせず、計算は間違えた問題のみ見直し、理論は忘れている部分を補完するに留めました。
前日の学習時間は、いずれの科目も4~5時間ぐらいだったと思います。

【生活面】試験前日は、どのように過ごした?

捧 諭:簿・財(H29)、消(R1)、法(R2)、国(R3)]

試験会場近くのホテルをとったので、そこで過ごしました。ホテルでは特にやることはないので、テレビを見たり、読書したり、いつもの時間に寝るように過ごします。大浴場があるホテルを好んで選び、お風呂に入りながら、明日のことをイメージしていました。
ホテルはおすすめです。普段と違う環境になるためストレスもありますが、当日を落ち着いて過ごすことができる点は大きなメリットだと思います。年1回の試験なので、全力を出せるようにコンディションを整えるため、支出を惜しんではいけません。
ただし、会場に近すぎるとライバルが大勢いて、気になってストレスになるので、数駅離れた絶妙な距離感のホテルを選びました。

たあ:財・消(H25)、簿・固(H26)、法(R3)]

夕飯に毎年カツをつくってもらっていました。「試験にカツ!」の縁起を担いで。
夜はなかなか眠れないのですが、できるだけ早く寝るようにしていました。

つるさん:国(H25)、財(H29)、簿(R3)、大学院修了]

休暇をとっていたため、いつも通り勉強し、試験会場近くのホテルに前泊するため、夕食を済ませた後は約2時間かけて移動しました。忘れ物がないように何回も持ち物をチェックしました。
ホテルに着いてからは試験会場までのルート確認、モーニングコール設定、部屋の温度・湿度の調整をして翌日に備えました。

菱沼悠美子:簿(H30)、財(R1)、固(R3)、大学院修了]

あまり遅くまで勉強はせずに、早めにベッドに入るようにしていました。緊張しすぎて、まったく眠れませんでしたが、とりあえずベッドで横になって疲れをとるようにしていました。
家から遠い受験会場のときは、近くのホテルに前泊することもありました。

Y.I:財(H28)、簿(H29)、消(R1)、事(R2)、法(R3)]

1週間前と変わらない生活リズムで起床し、早めに就寝、と思っていましたが、毎年前日はほぼ眠れませんでした。試験に対する緊張もありましたが、寝坊は絶対できないという緊張もありました。ただ横になって目をつぶっているだけで、2~3時間寝たかどうか…という状況でした。朝1番の試験科目の年はきつかったですが、たった1日だけですし、「終わればたくさん眠れる」と自分に言い聞かせて乗り越えていました。

ZENTA:簿(H23)、財(H25)、国(R1)、消(R2)、法(R3)]

前日になるとどうしても緊張してしまいますが、それは試験会場にいる自分を想像してしまうから。緊張すると学習にも悪影響なので、余計な想像はせず、できるだけいつも通りの気持ちで勉強するように心がけました。
前日でもやはり、睡眠は6時間以上とることを目標にしました(と言いつつ、法人税法の試験前日は緊張でほとんど眠れませんでしたが)。

試験当日に気をつけていたことや工夫は?

捧 諭:簿・財(H29)、消(R1)、法(R2)、国(R3)]

バッグが重くならないように必要最低限の持ち物にしました。
試験直前は教科書も何も見ません。目をつむって心を落ち着けるように心がけました。当日はやるべきことをやってきた自信があるので、直前になってやることはありません。試験に何が出るかを考えても答えは出ないので、考えることをやめて心を落ち着けることに集中します。

たあ:財・消(H25)、簿・固(H26)、法(R3)]

試験会場に必ず試験開始の1時間前には着くようにしていました。それくらい早く着くように家を出発していれば、途中で何かあったとしてもなんとかなると思います。試験会場に着くまでは、最後の理論の追い込みをしていました。
また、試験中にトイレに行かなくてもいいように、何度もトイレに行っていました。

つるさん:国(H25)、財(H29)、簿(R3)、大学院修了]

当日は、朝風呂に入って体を起こしました。普段も、夜に風呂に入ってから勉強していたのでルーティーンの位置づけです。朝食はいつもよりちょっと軽めでした。そして、ウォーミングアップにいつもの横断問題集を数題解きました。
試験会場までは、暑かったり雨だったり、体力やメンタルを消耗しそうな場合には「タクシーを使う」と決めていたのですが、真夏にもかかわらず涼しい気候で、徒歩がちょうどいい運動になるため、歩いて試験会場入りしました。

菱沼悠美子:簿(H30)、財(R1)、固(R3)、大学院修了]

気をつけていたことは、とにかく早めに着くことです! それにつきます!(笑)
試験当日は、電車が遅延するかもしれないし、乗り過ごしてしまうかもしれません。どんなことが起こるかわからないので、遅くとも試験1時間前に会場に着くようにしていました。
幸運なことに4回の受験のうち、2回は自分の通っていた大学院で受験することができたので、試験2時間前くらいに行って研究室で最後の確認をしていました。

Y.I:財(H28)、簿(H29)、消(R1)、事(R2)、法(R3)]

試験会場までの所要時間はかなり多く見積もり、必ず開場前には到着していました。ただし、あまりに早く着きすぎても暑いなか待たなければならないので、その加減は難しかったです。とはいえ、早く到着しているほうが焦るよりも精神的にはよかったです。教室に入るまではかなり蒸し暑いところで待たなければならないので、持参した冷却パックの「ヒヤロン」で首筋を冷やしながらしのいでいました。

ZENTA:簿(H23)、財(H25)、国(R1)、消(R2)、法(R3)]

「脳の働きは起床後2~3時間後に最も活性化する」と聞いていたので、試験開始の2~3時間前に起きるようにしていました。
また、脳が「いつもと違うことをしている」と認識してしまうと、「普段通りのパフォーマンスが出せないかも?」と考え、当日であっても試験前の日常と同じように、いつも通りの学習を合計1時間ほどしてから会場に出発するようにしていました。

何が起こるかわからない!? 当日のアクシデントと対応策

つるさん:国(H25)、財(H29)、簿(R3)、大学院修了]

同じ教室内で知り合いとばったり会いました。お互い大人の対応で、なんの問題もなかったのですが、かえって緊張がほぐれてよかったのかもしれません。約半年後、お互いが合格していたので、いい思い出になりました。
しかし、試験官と試験官補佐の雰囲気が悪く、たとえば試験官補佐が私物のバックを試験会場内に持ち込んでいたり、携帯電話の電源を切ることを試験官に指導されていたり、指示をちゃんと聞いていなかったり…ということがありました。「大丈夫かな…」と運営に不安を持ってしまいましたが、耳栓をして気を取られないよう対応しました。

菱沼悠美子:簿(H30)、財(R1)、固(R3)、大学院修了]

アクシデントというほどではありませんが、机の縦幅がとても狭い会場になったことがあります。必ずしも試験会場がいつも答練を受けるような机とはかぎりません。「どんな環境でも試験に集中して全力を出す」という意識を持つことが大事だと感じました。


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