穂坂 治宏(税理士)
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Q1 「ファイナンス・リース取引」とは、リース契約に基づくリース期間の中途において当該( ① )することができないリース取引又はこれに準ずるリース取引で、借手が、当該契約に基づきリース物件からもたらされる( ② )を実質的に享受することができ、かつ、当該リース物件の使用に伴って生じるコストを実質的に( ③ )することとなるリース取引をいう。
A
① 契約を解除
② 経済的利益
③ 負担
*リース会計基準5,9
Q2 耐用年数をリース期間、残存価額をゼロとして減価償却を行う取引はどれか?
① 所有権移転ファイナンス・リース取引
② 所有権移転外ファイナンス・リース取引
③ オペレーティング・リース取引
A
②
*リース会計基準12
Q3 当社(年1回3月決算)は、備品を以下の条件で使用(ファイナンス・リース取引に該当)している。次の問1、問2につき借手における備品の取得価額を求めなさい。
⑴ リース期間は3年、年間の支払リース料は10,000円である。
⑵ 備品の見積現金購入価額28,000円
⑶ 割引率5%の年金現価係数:2.72(3年)
問1 所有権移転ファイナンス・リース取引であり、借手は貸手の備品の購入価額(26,000円)を知り得る。
問2 所有権移転外ファイナンス・リース取引であり、借手が貸手の購入価額を知り得ない。
A
問1 26,000
*所有権移転ファイナンス・リース取引においてリース物件の貸手の購入価額がわかるときは、貸手の購入価額とします。
問2 27,200
*年リース料10,000×現価係数2.72=27,200<見積現金購入価額28,000 ∴27,200
Q4 次の文章の正誤を示しなさい。リース資産については、原則として、有形固定資産、無形固定資産の別に、一括してリース資産として表示する。ただし、有形固定資産又は無形固定資産に属する各科目に含めることもできる。
A
〇
*リース会計基準16
◎復習しましょう!(バックナンバー)
第1回 金融商品会計基準①
第2回 金融商品会計基準②
第3回 金融商品会計基準③
第4回 金融商品会計基準④
第5回 金融商品会計基準⑤
第6回 金融商品会計基準⑥
第7回 金融商品会計基準⑦
第8回 金融商品会計基準⑧(復習)
第9回 棚卸資産会計基準①
第10回 棚卸資産会計基準②
第11回 棚卸資産会計基準③
第12回 棚卸資産会計基準④
第13回 棚卸資産会計基準⑤(復習)
第14回 商品売買①
第15回 商品売買②
第16回 商品売買③
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第18回 商品売買⑤(復習)
第19回 固定資産Ⅰー①
第20回 固定資産Ⅰー②
第21回 固定資産Ⅰー③
第22回 固定資産Ⅰー④
第23回 固定資産Ⅰー⑤(復習)
第24回 固定資産Ⅱー①
第25回 固定資産Ⅱー②
第26回 固定資産Ⅱー③
第27回 固定資産Ⅱー④
第28回 固定資産Ⅱー⑤(復習)
第29回 リース会計基準①
第30回 リース会計基準②
第31回 リース会計基準③
第32回 リース会計基準④
〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士(簿財法所消)。ネットスクールで簿財(標準)を担当。月刊誌「会計人コース」(現在は休刊)への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。
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「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。
*本連載は、「会計人コース」2019年3月号「忙しくても〈簿・財〉電卓いらずのちょい解きエクササイズ67」を大幅に加筆修正したものです。