【公認会計士試験 合格体験記】絶対、会計士になりたい! 自分と向き合い、簿記未経験から総合22位で在学中一発合格


R.O
(神戸大学経済学部4年生)

合格時期:短答…2019年12月/論文…2020年11月
学習時間:平日7時間/休日9時間
学習スタイル:専門学校(TAC)

目次
きっかけは大学1年生の夏
伸びなくて苦労した入門・基礎期
授業に部活にアルバイト! 大忙しでも楽しかった受験生活
気持ちを吐き出してコロナ禍を乗り切る!
目標のレベルを上げてモチベーションもアップ
残りの学生生活を悔いなく満喫!

きっかけは大学1年生の夏

私が公認会計士を志したのは大学1年生の夏です。

大学に入ってから周囲の人たちが将来についてしっかり考えていることに驚くとともに、何も考えていない自分に少し焦りを覚えていました。しかし私は飽き性で、ずっと同じ企業で働くことには不安を感じていました。

そんななか、予備校が大学で講義をする機会があり、そこで会計士という職業を知りました。会計士は、監査を通じてさまざまな企業に関与できます。また、試験が難しいからこそ、合格したときの喜びも大きいと思い、会計士を目指すことを決めました。

伸びなくて苦労した入門・基礎期

私の受験生活は、皆さんと同じく決して楽なものではありませんでした。特に、学習を開始してから最初の半年が精神的につらかったです。

まず、私は簿記の学習などまったくしたことがなかったので、入門期や基礎期の実力テストはほとんどE判定。また、体育会剣道部にも所属し、全国大会出場を目標に練習していたため、部活のある日は疲れて勉強ができませんでした。

いま振り返ると、入門・基礎期は、勉強できない→点が取れない→やる気がなくなる→勉強できない……の負のループに陥っていたように思います。「自分が勉強を続けることで周りに迷惑をかけているのではないか」という思いに押しつぶされそうにもなったこともあります。

しかし、上級期に入る前にもう一度、会計士を目指した理由や将来やりたいことを紙に書き出して整理したところ、今まで勉強への向き合い方が甘かったと反省することができました。

最難関である公認会計士試験は生半可な気持ちで合格できるほど簡単ではないことを再認識し、合格することで私を信じて応援してくれる方々の期待に応えたい、と自分を励ましました。

授業に部活にアルバイト! 大忙しでも楽しかった受験生活

そこからは、ひたすら勉強に全力です。

一番忙しかったときは、早朝から部活、お昼前から答練、その後は自習して夜からアルバイトといった日もあります。しかし、1秒も無駄にしないように、部活が始まる前に家で自習したり、終わってからはすぐ予備校に行って頭を切り替えていました。(おすすめはしませんが、エナジードリンクに頼った生活でした。笑)

【一番忙しかった日のスケジュール】
5:30 起床  
6:00~7:00 自習  
7:45~9:45 部活
11:00~18:00 答練→自習  
19:00~21:00 アルバイト(塾講師)
22:00~23:00 自習
24:00 就寝
 (食事は合間に20分程度)

ただ、どんなに疲れていても、「会計士になりたい」という気持ちを強くもつことで、日々の勉強が楽しく感じられ、決して勉強は苦ではありませんでした。

もちろん、息抜きがなかったわけではありません。丸一日休む日や、早く勉強を切り上げて休んだり、飲みに行ったりする日もありました。どうしても詰め込みすぎると苦しくなってしまいますので、リフレッシュは大事です。

そんな勢いのまま、大学2年生の12月に行われた短答試験では、ボーダー57%に対し78.4%で合格。頑張ってきた成果が実り、論文試験に向けて自信をつけることができました。

気持ちを吐き出してコロナ禍を乗り切る!

12月の短答後は、少し解放された気持ちになって遊んでしまいましたが、1月から本格的に論文対策を開始しました。

ただ、最初は順調に進んでいたのですが、3月から非常に苦労することになりました。新型コロナウイルスの流行です。日常生活が大きく制限され、予備校で自習することができなくなりました。加えて、大学の授業もすべてオンライン化。部活動も禁止されてしまったため、ストレスが非常にたまるようになりました。

「会計士の勉強に集中できてよかったのではないか」と感じる方もいると思いますが、冒頭でも述べたとおり、私は飽き性なのです。ずっと勉強だけしている生活は変化がなく、誰とも話さず家にこもっていると精神を病みそうでした。

そんななか、論文試験の3ヵ月の延期が決定。「もう3ヵ月は何もしなくていいんじゃないか?」とも思いましたが、ここで立ち直るきっかけになったのは、やはり気持ちを吐き出すことでした。

試験が延期して悔しい、つらい。その気持ちを親友や親に相談したり、紙に書き出したりすると、支えてくれる周囲の人への感謝の気持ちを思い出すことができ、「こんなところで潰れている場合ではないな」と感じました。

目標のレベルを上げてモチベーションもアップ

また、ただ合格するだけではなく、「上位で試験に合格する」と目標のレベルを上げました。「令和2年公認会計士試験上位合格!」と書いた紙を壁に貼り付け、いつでも目に入るようにしたことで、モチベーションを高めていました。

試験1ヵ月前には休部したのですが、このとき快く送り出してくれた仲間には本当に感謝しています。応援してくれる人に恩返しがしたい、その一心で勉強を本番まで続けることができました。

結果としては、自分が満足のいく順位で合格を果たすことができました。発表の瞬間はあまり実感がなかったのですが、しばらくしてから2年間の受験生活がフラッシュバックし、これまで試験では泣いたことはありませんでしたが、はじめて泣きました。

楽しいことばかりだったというと嘘になりますが、非常に充実した2年間でした。全力を尽くすことができて本当によかったです。

論文試験の成績通知書

残りの学生生活を悔いなく満喫!

私は大学3年生で合格しましたが、監査法人で学生非常勤としては勤務しません。他の方に比べると経験の面で後れをとってしまうかもしれませんが、残り1年間、悔いのないように大学生活を満喫するつもりです。

当然、英語などの自己学習は怠ることのないようにしていきたいです。

卒業後は、業務を通じてさまざまなことを経験し、自分が理想とする、自分だけの価値を提供できるような公認会計士を目指して、日々ひたすらに頑張っていきます。


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