【1日1問!〇×会計クイズ】純資産・外貨建取引⑱


加藤大吾
(公認会計士・税理士)

公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。

○×問題

売掛金100ドル(取得時の直物為替相場1ドル=120円)について、本日ドル売為替予約(予約レート1ドル=110円)を行った。本日の直物為替相場は1ドル=115円であり、振当処理によること。

(借)為替差損 1,000
 (貸)売掛金 1,000

解 答

×

直々差額(取得時と為替予約時の直物為替相場のレート差)は為替差損益として処理し、直先差額(為替予約時の直物為替相場と先物為替相場のレート差)は前払費用として処理する。

(借)為替差損 500
   前払費用 500
 (貸)売掛金 1,000

根 拠

外貨建取引等会計処理基準

注7 為替予約等の振当処理について

外貨建金銭債権債務等に係る為替予約等の振当処理(当該為替予約等が物品の売買又は役務の授受に係る外貨建金銭債権債務に対して、取引発生時以前に締結されたものである場合を除く。)においては、当該金銭債権債務等の取得時又は発生時の為替相場(決算時の為替相場を付した場合には当該決算時の為替相場)による円換算額と為替予約等による円貨額との差額のうち、予約等の締結時までに生じている為替相場の変動による額は、予約日の属する期の損益として処理し、残額は予約日の属する期から決済日の属する期までの期間にわたって合理的な方法により配分し、各期の損益として処理する。ただし、当該残額について重要性が乏しい場合には、当該残額を予約日の属する期の損益として処理することができる。

取得時又は発生時の為替相場による円換算額と為替予約等による円貨額との差額のうち次期以降に配分される額は、貸借対照表上、資産の部又は負債の部に記載する。

ワンポイントアドバイス

直々差額は為替差損益として当期の損益として処理されます。直先差額は2国内の金利差から生じるものであるから、利息の調整として利息法または定額法により期間配分します。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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