【1日1問!〇×会計クイズ】負債純資産会計⑱


加藤大吾
(公認会計士・税理士)


公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。


【〇×問題】

自己新株予約権2個(1個当たりの取得価額1,000円)を取得し、購入に伴う手数料100円とともに、当座預金より支払った。

(借)自己新株予約権 2,000
   支払手数料 100
 (貸)当座預金 2,100

【正解】 ×

自己新株予約権の取得に伴う付随費用は、取得原価に含める。

(借)自己新株予約権 2,100
 (貸)当座預金 2,100

【根拠となる適用指針】

企業会計基準適用指針第17号「払込資本を増加させる可能性のある部分を含む複合金融商品に関する会計処理」

(取得時の会計処理)
11. 自己新株予約権を取得したときの取得価額は、取得した自己新株予約権の時価(取得した自己新株予約権の時価よりも支払対価の時価の方が、より高い信頼性をもって測定可能な場合には、支払対価の時価)に取得時の付随費用を加算して算定する

自己新株予約権の取得は、株主との資本取引ではなく、新株予約権者との損益取引であり、自己新株予約権は資産性を有するため、付随費用を取得価額に加算します。
ただし、貸借対照表の表示は、自らが発行した新株予約権の買い戻しという実態に即して、原則として新株予約権と相殺表示します。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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