【税理士試験 合格体験記】問題集は絞らない! 初見の問題を多く解いて簿・財“同時”合格


どちらかというと恵方巻きの方角決める人になりたい
(専門学生・20歳)

出身地:広島県
受験歴:1年目
合格科目:簿記論・財務諸表論(2020年)
学習スタイル:専門学校(大原やTACではないが、教材はTAC)

目次
税理士を目指したきっかけ
日商簿記1級・全経上級から税理士試験にチャレンジ!
コロナ禍の危機感でモチベーションUP
計算は問題を分類して対策
計算は数をこなすことが大事
理論は回転数を意識して暗記!
やる気がないときこそ理論
メッセージ

税理士を目指したきっかけ

税理士を志したきっかけは、高校受験でした。

公立の商業高校の推薦入試を受験した際、志望理由で「将来、公認会計士や税理士になりたいと考えています。」と言いました。

しかし、結果は不合格……。

このとき、「一般入試で入学して超優秀な成績を収めて、将来は公認会計士や税理士になってやる!」と決意しました。

「こんな優秀な人間を落としたんだぞ」といったように見返したかったんですね。

日商簿記1級・全経上級から税理士試験にチャレンジ!

高校時代から日商簿記1級を学習しており、専門学校入学後の2019年6月に日商簿記1級、同年7月に全経簿記上級に合格しました。

そして、9月からTACのカリキュラムに添って授業がスタートしました。

ただ、コロナウイルスの影響で2020年3月上旬頃から学校が休校になり、それから1ヵ月ほど経過したところで、オンライン授業が始まりました。

コロナ禍の危機感でモチベーションUP

学校が休校になって勉強時間がとれる状況になったものの、ライバルである社会人の受験生も在宅勤務などで例年より時間がとれるようになっていると聞き、危機感がわきました。

その危機感と、学校の休校によって有り余った体力をいかして、毎日最低8時間は勉強していました。

結果的に、危機感をモチベーションに変えられた点はとてもよかったと思っています。

計算は問題を分類して対策

個別問題は、①簡単にできた問題、②怪しかった問題、③できなかった問題に分類していました。

簡単にできた問題は、もう一度解く時間がもったいないので、それ以上解くことはしませんでした。

怪しかった問題とできなかった問題は、数日おいてもう一度解く、また分類して解く……というようにしていました。

怪しかった問題とできない問題のみを繰り返し解くことで、結果的に苦手意識がなくなりました。

総合問題は、できた箇所とできなかった箇所に印をつけて、2回目に解いたときにわかるようにしていました。

これは、できなかった問題だけ解くためではなく、苦手分野を洗い出すためでした。

計算は数をこなすことが大事

日商簿記1級を受験する頃から、計算は解いた問題数に比例して実力がアップすると思っていたので、とにかく問題を解くことを意識していました。

そのため、講義で使用するもの以外に市販の問題集を買っていました。

「問題集は絞れ」とよく言われますが、講義で使用する問題集がある程度できるのであれば、別の問題集を解くとよいと思います。

解いた問題数が増えるにつれ、問題に対する柔軟性が生まれると思いますし、なにより初見の問題でよい点がとれると嬉しくてモチベーションも上がります。

使用した教材

簿記論

  • TACの教材一式
  • TAC『総合計算問題集 応用編』
  • TAC『過去問題集』
  • 中央経済社『簿記論直前予想問題集』

財務諸表論

  • TACの教材一式
  • 6月のTACの公開模試
  • TAC『過去問題集』
  • TAC『理論問題集』(基礎編と応用編)(市販のもの)
  • 大原『総合計算問題集 応用編』
  • 中央経済社『財務諸表論直前予想問題集』
  • 会計人コース(当時、月刊誌)『でる順予想号』

理論は回転数を意識して暗記!

理論は、テキストの基礎論点と応用論点、問題集で問題として出題されている箇所を暗記していました。

暗記の具体的な方法は、

① まず読んで頭に入れて

② それから書いてアウトプットし

③ 覚えられていないところをもう一度確認する

というものです。

また、理論問題集には、解いた日付を書いた付箋を貼っていました。

こうすることで、前回解いた日と、できなかった問題を把握できるようにしました。

ちなみに、問題集のマット加工された表紙をツルツルにすることと、テキストを誰よりもボロボロにすることを目標にしていました。

ツイッターで受験生や学校の同級生とテキストを比べ、自分のテキストのほうがボロボロだと、少し勝ち誇った気になってモチベーションが上がりました。

直前期は、とにかく回転数を意識し、1~2日で理論テキストを1周するペースで理論の暗唱をしていました。

1回で覚えられない苦手な論点も、毎日暗唱することで克服しました。

また、テキストに論点ごとに確認にかかる時間とその確認した日付を書いていました。

これは、答練や本試験前の時間がないときに、どの論点を確認するか決めるのに役立つと思ったからです。

なお、4~5月あたりから、できるだけ本試験と近い状況で答練を受けるため、理論予告を見ないようにしていました。

早い段階から本試験と近い緊張感で答練を受けられたのでよかったです。

やる気がないときこそ理論

1日8時間以上勉強すると決めていたので、やる気がないときは、とりあえず机に座り、時間が稼げるという理由から理論を書いて覚えていました。

それでもやる気が出ないときは、散歩して気分転換していました。

メッセージ

税理士試験は最後までやり切れば必ず合格できます。

毎日少しずつでも勉強することが大切。

私も今年、消費税法と法人税法を受験予定です。

ともに頑張りましょう!


関連記事

ページ上部へ戻る