新型コロナウイルスに負けない自宅学習の心得

珈琲を飲んで試験勉強

                       野田翔一
(税理士)

新型コロナウイルスの影響で、少なからず勉強をする環境が変化しています。いつもとは異なる状況においては、「勉強できるときに」「勉強できる場所で」「やれる勉強をやる」ことが大事になってきます。

自宅メインの学習になる

勉強をする環境としては、自宅、受験学校の自習室、カフェ、職場の休憩所などが挙げられるかと思います。特に、受験学校に通って講義を受けている方は自習室を利用することが多いでしょう。

ただ、4月上旬の受験学校の動向を見ると、新型コロナウイルスの影響で休校している様子ですし、同じく普段なら開放されている自習室も閉鎖されているようです。また、カフェは営業時間が短縮されたり休みになっていたりと、いつも通りではありません。職場も同じく制約を受けることが多いでしょう。

となると、本年のこの状況では自宅で勉強をすることが一番、その影響を受けないといえます。

自宅だと集中できない方へ

自宅以外での勉強場所を使えないとなると、自宅で勉強するしかありません。ウイルス対策を考えれば、不特定多数の人と接しない自宅という環境は、それなりに安全といえます。

また、外出自粛要請がある状況であれば、自宅で勉強するしかありません。普段から自宅で勉強をしているとか、自宅での勉強に慣れている方は特に問題ありませんが、そうしてこなかったという方も多いと思います。私が税理士試験の受験をしていたときは、勉強時間の半分以上を自習室で行っていました。

正直なところ、自習室をはじめとした外で勉強をすることに慣れていると、自宅で勉強をするのが難しく感じます。自習室で勉強机以外何もない状況では、勉強に向き合いやすいです。

一方で、詳細は後述しますが、自宅学習を自習室と同じように考えていると、うまく勉強を進めることができないことがあります。そんな自宅でも集中して、最大限パフォーマンスの高い環境を作りたいわけです。

そのための提案として、自宅での勉強環境という論点を中心に話を進めていきます。

気が散る要素は取り除こう

勉強に充てられる時間の多くを、しっかりと勉強のために使うためには、集中して取り組む必要があります。

「2時間問題を解くなら2時間しっかり机に向かう」「小さな問題を解くなら決めたところまでやる」「理論読みなら区切りのよいところまで読む」。こういった具合です。

集中するために、まずは気が散る要素は取り除きましょう。具体的に、以下のようなことをしておくとよいでしょう。

  • 机の上はきれいにしておく
  • テレビやパソコンを目に入れない
  • スマホは鞄にしまう

それぞれ見ていきましょう。

机の上はきれいにしておく

まず、集中して目の前の問題やテキストに取り組むには、机がきれいであることが必要です。基本的に、問題やテキスト、筆記用具や電卓など、その場で必要なものだけを置いておくとよいかと思います。

特に私の場合は、どこで勉強するにしても、机の上が散らかっていると集中できませんでした。勉強に関係ないものが置いてあると気になりますし、問題を解いているときに物が手の甲に当たったり、物が机から落ちたりすると気が散り、せっかく集中して問題を解いていたのも無駄になります。そして、集中力は一度途切れると戻すのは容易ではありません。これは感じている方は多いと思います。

もし、いま机やテーブルが散らかっているというのであれば、まずは一気に片づけてしまいましょう。これから自宅で勉強する機会が多いのであれば,これを機にその上は散らかさないように気をつけるのも手です。

テレビやパソコンを目に入れない

テレビやパソコンが部屋にある場合は、目に入らないようにしたほうがよいでしょう。これは、言われることが多いことですが、いわゆる誘惑は遠ざけておくということです。これから勉強をすることはわかっているわけですが、ついついテレビを見ようとしたり、パソコンで何か始めようとしたりしてしまうことがゼロではないからです。

自分を信頼しないわけではありませんが、継続して勉強をし続ける必要がある直前期だからこそ、ちょっとした気の緩みに気をつけたいところです。

スマホは鞄にしまう

スマホや携帯電話の類は、特に気をつけて遠ざけておいたほうがよいといえます。これらは、勉強をするときは通知音をオフにするようにして、鞄などに入れておきましょう。ちょっとしたときにスマホで何かを見ていると、いつの間にか数十分以上の時間が経過していることがあります。

これを、特に勉強の最中にやってしまうと大きな悪いインパクトを与えます。問題を解いているときに、ついちょっとスマホを手に取ったりしないようにするために、机から遠ざけるといった工夫はしておきたいところです。

ちなみに、自宅で普段はゆったりする時間も利用して勉強をすることで、合格に近づけます。勉強中のみならず、ゆったりするときや夜寝る前の時間に、ついつい長い時間スマホをだらだらと見て過ごさないようにしましょう。「休むなら休む」「勉強するときはする」「ゆったりするときはゆったりする」メリハリも必要です。

〈執筆者紹介〉
野田 翔一(のだ・しょういち)
税理士
1985年9月4日生まれ。都内税理士法人、野田翔一税理士事務所開業などを経て、現在は先々代から続く野田税務会計事務所にて所属税理士。クラウド会計ソフト、キャッシュレス取引の導入を推進することでのシンプルな経理効率を得意としている。不定期にブログを更新。

※ 本記事は,会計人コース2020年6月号「新型コロナウイルスに負けない 自宅学習の心得」を編集部で再構成したものです。本誌では、より具体的な自宅学習の方法も紹介されています。ぜひバックナンバーよりお求めください。


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