新型コロナウイルスに負けない自宅学習の心得

珈琲を飲んで試験勉強

この記事は『会計人コース』6月号特集「今からできる! 得点力UP大作戦」の記事を編集部で再構成したものです。本誌のお買い求めはこちらからどうぞ。

新型コロナウイルスの影響があるなかでの,勉強環境をどうするか


2020年の1月頃から広がっている新型コロナウイルスは,本稿を書いている4月上旬時点で収束する気配は見えていません。そんななか,例年であれば春ごろを少し過ぎた5月以後は,8月に行われる税理士試験の直前期と言われる時期となります。


現状,新型コロナウイルスの影響は大きく,社会的にも外出自粛といったことが行われており,それが8月の税理士試験にどう影響するのか,今回受験するつもりでいる方は気になるところかと思います。本試験は8月に行われるのかどうか。日程変更などはあるのかどうか。こういったことを思案してしまう気持ちはわかりますが,そうした最中にあっても,これまで通りのペースで勉強を続けていくことが大事になってきます。

特に,例年であれば本試験の直前期となる5月以後は,これまで以上の勉強時間の確保が必要になってきます。増えてくる答練の見直しや解き直し。問題集の解答。新規理論の読み込みや暗記と,すでに学んだ理論の塗り直しなど。やるべきことが増えるため,おのずと勉強時間も増えてきます。


そのために,今年の本試験に向けては,やはり新型コロナウイルスの影響はあるでしょうから,少なからず勉強をする環境が変化することは想定しておいた方がよいでしょう。例年とは異なる状況において,「勉強できるときに」「勉強できる場所で」「やれる勉強をやる」ことが大事になってきます。

外出が難しい状況下では,自宅メインでの勉強環境を整備しよう


勉強をする環境としては,自宅,受験学校の自習室,カフェ,職場の休憩所などが挙げられるかと思います。特に,受験学校に通って講義を受けている方は自習室を利用することが多いでしょう。

ただ,4月上旬の受験学校の動向を見ると,新型コロナウイルスの影響で休校している様子ですし,同じく普段なら開放されている自習室も閉鎖されているようです。また,カフェは営業時間が短縮されたり休みになっていたりと,いつも通りではありません。職場も同じく制約を受けることが多いでしょう。

となると,本年のこの状況では自宅で勉強をすることが一番,その影響を受けないといえます。

自宅での,勉強環境と勉強時間を意識する


自宅以外での勉強場所を使えないとなると,自宅で勉強するしかありません。ウイルス対策を考えれば,不特定多数の人と接しない自宅という環境は,それなりに安全といえます。

また,外出自粛要請がある状況であれば,自宅で勉強するしかありません。普段から自宅で勉強をしているとか,自宅での勉強に慣れている方は特に問題ありませんが,そうしてこなかったという方も多いと思います。私が税理士試験の受験をしていたときは,勉強時間の半分以上を自習室で行っていました。

正直なところ,自習室をはじめとした外で勉強をすることに慣れていると,自宅で勉強をするのが難しく感じます。自習室で勉強机以外何もない状況では,勉強に向き合いやすいです。

一方で,詳細は後述しますが,自宅学習を自習室と同じように考えていると,うまく勉強を進めることができないことがあります。そんな自宅でも集中して,最大限パフォーマンスの高い環境を作りたいわけです。

そのための提案として,①自宅での勉強環境,②自宅での勉強時間という2つの論点を中心に話を進めていきます。

① 自宅での勉強環境

勉強に充てられる時間の多くを,しっかりと勉強のために使うためには,集中して取り組む必要があります。

「2時間問題を解くなら2時間しっかり机に向かう。」,「小さな問題を解くなら,決めたところまでやる。」,「理論読みなら,区切りのよいところまで読む。」こういった具合です。

集中するために,まずは気が散る要素は取り除きましょう。具体的に,以下のようなことをしておくと,よいでしょう。

  • 机の上はきれいにしておく
  • テレビやパソコンは目に入らないようにする
  • スマホや携帯電話は,鞄などに入れておく

それぞれ見ていきましょう。

机の上はきれいにしておく

まず,集中して目の前の問題やテキストに取り組むには,机がきれいであることが必要です。基本的に,問題やテキスト,筆記用具や電卓など,その場で必要なものだけを置いておくとよいかと思います。


特に私の場合は,どこで勉強するにしても,机の上が散らかっていると集中できませんでした。勉強に関係ないものが置いてあると気になりますし,問題を解いているときに物が手の甲に当たったり,物が机から落ちたりすると気が散り,せっかく集中して問題を解いていたのも無駄になります。そして,集中力は一度途切れると戻すのは容易ではありません。これは感じている方は多いと思います。

もし,いま机やテーブルが散らかっているというのであれば,まずは一気に片づけてしまいましょう。これから自宅で勉強する機会が多いのであれば,これを機にその上は散らかさないように気をつけるのも手です。


テレビやパソコンは目に入らないようにする

テレビやパソコンが部屋にある場合は,目に入らないようにした方がよいでしょう。これは,言われることが多いことですが,いわゆる誘惑は遠ざけておくということです。これから勉強をすることはわかっているわけですが,ついついテレビを見ようとしたり,パソコンで何か始めようとしたりしてしまうことがゼロではないからです。

自分を信頼しないわけではありませんが,継続して勉強をし続ける必要がある直前期だからこそ,ちょっとした気の緩みに気をつけたいところです。

スマホや携帯電話は,鞄などに入れておく

スマホや携帯電話の類は,とくに気をつけて遠ざけておいた方がよいと言えます。これらは,勉強をするときは通知音をオフにするようにして,鞄などに入れておきましょう。ちょっとしたときにスマホで何かを見ていると,いつの間にか数十分以上の時間が経過していることがあります。

これを,特に勉強の最中にやってしまうと,勉強時間と集中しての充実した勉強に大きな悪いインパクトを与えます。問題を解いているときに,ついちょっとスマホを手に取ったりしないようにするために,机から遠ざけるといった工夫はしておきたいところです。

ちなみに,直前期となるこれからの時期は,自宅で普段はゆったりする時間も利用して勉強をすることで,合格に近づけます。勉強中のみならず,ゆったりするときや夜寝る前の時間に,ついつい長い時間スマホをだらだらと見て過ごさないようにしましょう。「休むなら休む。」,「勉強するときはする。」,「ゆったりするときはゆったりする。」メリハリも必要です。


【編集部から】本誌ではこのほかに、自宅での勉強時間の上手な使い方や、いつどうやって勉強すればよいかについて具体的な方法を紹介しています。ぜひ参考にしてください!


【プロフィール】
野田翔一(のだ・しょういち) 税理士。1985年9月4日生まれ。都内税理士法人,野田翔一税理士事務所開業等を経て,現在は先々代から続く野田税務会計事務所にて所属税理士。クラウド会計ソフト,キャッシュレス取引の導入を推進することでのシンプルな経理効率を得意としている。不定期にブログを更新。


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