【令和元年度・税理士試験】合格者の勉強方法はこれだ!-第2弾-


簿・財(第69回)合格者×受験生-聞きたい・知りたい 合格者のホンネ~直前期編

昨年の第69回税理士試験の簿記論・財務諸表論に合格された千葉商科大学会計教育研究所「瑞穂会」のみなさんに、これから受験する後輩が合格への秘訣を聞いた座談会。
2月の記事では学習計画や勉強方法にフォーカスしましたが、今回は、直前期に何をしたか、試験本番への備え、を中心にご紹介します。

この記事は『会計人コース』2020年3月号の特集「簿・財(第69回)合格者×受験生 聞きたい 知りたい 合格者のホンネ」を編集部にて再構成したものです。
第1弾はこちら

【座談会に協力してくれたみなさん】(学年は座談会当時)
◆司会進行:渡邉 圭(千葉商科大学基盤教育機構専任講師)
◎第69回(令和元年度)簿記論・財務諸表論合格者:小倉恭介さん(4年生)、風間豪さん(3年生)、根本晴典さん(4年生)
☆これから簿記論・財務諸表論を受験する方:
宇佐美貴暉さん(3年生)、大塚ほのみさん (3年生) 、杉山裕紀さん (3年生)

公開模試の結果をどう生かすのか

渡邉先生:専門学校のやっている公開模試は受けた方がいいですか。

小倉さん:受けた方がいいと思います。自分がどのくらいの位置にいるのかがわかって、残りの期間で何をすればいいのか考えさせられるので、モチベーションが上がります。

風間さん:順位が出るので、あとどれだけ頑張らなきゃいけないかがわかって、最後の気力につながりました。

根本さん:いつもと違う環境で試験を受けるという経験は大事だと思います。結果は気にせずに、自分のやるべきことをやるという気持ちで受けました。

大塚さん:模試を受けて結果が悪かったら、私なら沈みます(笑)。人の点数と比べてしまうんですが、気にしますか。

◎小倉さん:全然気にしないです。他人は他人だし、大事なのは自分が合格することですから。他人と比べて落ち込んだ時は、とりあえず好きなことをした方がいいと思います。気分をリフレッシュして、また勉強する。その方が、結局能率がいいと思います。

◎風間さん:僕は比べますよ。全員倒すつもりでやっているので(笑)。自分の点が低かったら、「こんちくしょう」って、やる気になります。

◎根本さん:僕は全員倒しません(笑)。上位10%に入るためにはどうすればいいか、を考えていました。

◆渡邉先生:私も受験生の時に受けた公開模試でBとかCの判定だったことがあります。「もっと努力しないとダメです」みたいなコメントが書いてありました。努力しているのに(笑)。でも、そこで反省点が見えて、できないところをどうやってできるようにしたらいいのか、を考えてやっていったら合格できました。大事なことは、模試で明らかになった自分の弱点を本試験までにどう克服していくか、ということだと思います。自分の位置を把握できるということも含めて、公開模試は受けた方がいいでしょうね。

総合問題の解き方

☆宇佐美さん:総合問題の効率的な解き方はありますか。仮計算でやっているんですが、本支店など解きにくい問題もあるので。

◎小倉さん:宇佐美くんの言う仮計算というのは、問題の前T/Bの科目と金額を計算用紙に書いて、仕訳(金額)を加減していくというやり方ですね。仮計算は書き写す時にミスしたり、時間もかかるし、僕は苦手だったんです。悩んだ末、問題用紙に書き込むようにして、点数が良くなりました。仮計算は自分には合っていなかったです。

◎風間さん:財表は仮計算でやっていました。簿記論は、簡単そうなものは仮計算で、難しそうなものはT勘定を併用して、合わせられそうな所をしっかり合わせるようにしていました。本支店もT勘定でした。

◎根本さん:財表は仮計算でした。簿記論はいろいろなやり方をやってみた結果、仮計算が一番ミスが少なかったんです。解けるところを確実に解いた方がいいと思ったので、時間はかかるけど、仮計算でやっていました。

◆渡邉先生:仮計算が合わなかったら、こだわる必要はないですね。


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