つぶ問11-1(簿記論)―企業結合、事業分離


【解答】(金額の単位:千円)


【解説】(金額の単位:千円)

 企業結合の会計処理である,パーチェス法の手順について確認した問題です。研究開発に対して支出された金額は,「研究開発費等に係る会計基準」によれば,すべて支出した期の費用として処理することになりますが,企業結合によって取得した場合には,資産計上されます。ちなみに,資産計上自体については会計基準(企業会計基準第23号「『研究開発費等に係る会計基準』の一部改正」)が存在していますが,計上後の研究開発費の処理については明文の定めはありません。

 また,企業結合の付随費用については,取得原価に含めるのではなく,別途費用として処理することが求められます。このため,子会社株式については,個別上は付随費用を含めて資産計上する一方で,資本連結を行う際には,付随費用部分を減額してから,資本連結処理を行うことが求められます。本問に関連する内容なので,あわせて押さえておきましょう。

つぶ問は、2018年9月号~2019年8月号までの連載「独学合格プロジェクト 簿記論・財務諸表論」(中村英敏・中央大学准教授/小阪敬志・日本大学准教授)に連動した問題です。つぶ問の出題に関係するバックナンバーはこちらから購入することができます。


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