
藤原ドン子
はじめに
あまり知られていない公認会計士試験合格後の世界、のぞいてみませんか?
はじめまして。藤原ドン子と申します。
私は2022年公認会計士試験に合格し、実務補習所の単位を取得し終え、2025年度の修了考査を受験しました(執筆時点では合否待ち)。
この記事の読者は、公認会計士試験の受験生が多いのかなと思います。
もちろん、会計士試験受験生じゃない方も楽しめる記事にしていますので、みなさん、ぜひコーヒー片手に息抜きに立ち寄ってもらえると嬉しいです。
会計士試験受験生だった当時の自分が知りたかったことを書いています。
「補習所」や「修了考査」の制度については、記事内で軽く説明しますが、メインは経験談となることをご了承ください。
補習所って何?

公認会計士試験合格者が通う研修機関「実務補習所(略して「補習所」)」は、受講生は基本的に3年間所属し、講義・考査・課題研究・ゼミなどで単位を取得します。多くの受講生は監査法人で働きながら通っています。
公認会計士試験に合格した当時の私は補習所を楽しみにしていました。
もう、ウッキウキです!
それもそのはず。「補習所の同期、最高♪」「一生モノの仲間」という話を先輩から聞いていたので、意気揚々と補習所の扉を開け、自分の「班」の席に着きました。「班」とはクラスのようなもので、1班30人ほどです。
同期は全員、同じ年度の公認会計士試験合格者という状況です。自分も含め、みんな、「あの戦い(論文試験)を勝ち残った者たちなのか…」と思うと全員が眩しく見えます。
同じ死線を潜り抜けた仲間、説明不要の一体感が生まれます。
これからの楽しくなるであろう3年間に思いを馳せました・・・。
実際に入所すると・・・
班の飲み会は最初の一度きりの開催で、班のLINEグループは3年間動きがありません。
そしてその沈黙は、今もなお記録更新中。LINEで「また、飲みに行きましょう」と送ったメッセージにはグッドマークだけが押されています。
ガーン・・・!
あの頃の自分は期待値を上げ過ぎていました。
受講生の多くが監査法人に勤めながら通っているため、忙しく、予定が合うことはなかなか難しいようです。
こればっかりは所属の班の性格によると思うので、補習所への過剰な期待はおすすめしません。
しかし、補習所を通して知り合った同期の1人とは、今でも個別に連絡を取り合っています。
仲良くなったきっかけは予備校の推し講師の話題でした。あなたならではの素敵な出会いがきっと見つかるはずです。
補習所は同類の集まりなので安心してください。
友達はできます!
これだけ読むとちょっとマイナスなイメージですが、補習所は自分とは違うカラーの同期に出会え、実務家講師による「ここだけの話」を聴け、毎年恒例のビジネスゲームで盛り上がり、楽しい思い出がたくさんあります。
(補習所の思い出は連載第2回の「補習所あるある」で、詳しくお伝えできればと考えています。)
修了考査って何?

公認会計士試験合格後、会計士登録のための要件は、以下の2つになります。
- 実務経験
- 修了考査合格
この両方を満たす必要があります。
修了考査はまさにラスボスのような存在。
修了考査の勉強を始めるとまず絶望しました・・・。
何に絶望したと思いますか・・・?
・・・試験範囲の広さ?
・・・周りからのプレッシャー?
それももちろんありますが、私の場合、「基本知識をごっそり忘れていたこと」です。
タイムテーブルの書き方から、もう1回勉強し直しました。
公認会計士試験のときには精度高くマスターしていた論点も、3年という年月ですっかり忘れていました。
修了考査の勉強の過程で、知識の偏りを非常に感じました。
実務で直面したことのある論点は細かいことまで知っているのに、一方で、3年間1度も使わなかった知識は被ったホコリを払う作業から開始しました。
論文直後の自分の方が仕上がっていました・・・。
あああ、過去の自分を召喚できたらなぁ。
そんな思いで修了考査の試験会場へ向かいました。
修了考査と言われるとラスボス感がありますが、公認会計士試験合格時に身につけた知識が土台になります。修了考査は会計士試験の延長線上にあります。受験生のみなさんは、必要以上に恐れなくて大丈夫です。
おわりに
会計士試験受験生時代、私はX(旧Twitter)で会計士試験合格者が「補習所の考査ムズ過ぎ」「修了考査、やばい」というツイートを見て内心ビビっていました。
短答・論文の勉強でヒーヒー言っているのに、それをクリアした神様のような人達が「難しい」と言うとは、なんて化け物なんだ・・・!と恐れていました。
実際、考査は難しい時があり、修了考査は範囲が膨大で絶望しました。
しかし、論文試験を乗り越えた合格者ならきっと乗り越えられます。
受験生のみなさんは、今から過剰に心配しなくて大丈夫です。
そして、補習所では楽しい出会いが待っていますよ。それは同期かもしれないし、講師や講義内容かもしれない。
怖がっていた未来は、そんなに悪くないものでした。
だから、どうかワクワクしながらその日を迎えてください。
<執筆者紹介>
藤原ドン子
2022年公認会計士試験合格。
2025年度修了考査受験(執筆時点では合否待ち)。
監査法人での実務経験をもとに、X(旧Twitter)にて、会計士の日常を「四コマ漫画」でゆるく発信中。会計士あるあるをテーマにした四コマは、会計士から「分かり過ぎる…!」と好評。 お堅いイメージのある「会計士の世界」を、四コマを通して少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
・X(旧Twitter):@mikantonya
・HP :https://accounting-cat.com/




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