【税理士合格体験記】決め手は科目戦略! 資格取得を最優先に考え、働きながら3年で5科目合格!


E・M
(26歳・会社員)

<受験情報>
合格科目:簿記論・財務諸表論(令和2年度)、所得税法・消費税法(令和3年度)、住民税(令和4年度)
学習スタイル:資格の大原(通学講座)
▶︎トップ画像は通信講座を受講している時の様子

授業をペースメーカーに学習を継続

私は税理士を目指すと決めてからはずっと、資格の大原で通学講座を受講していました。その理由として、通学講座の場合、毎回授業の際に行われるミニテストで採点答案が返却される際、きちんと理論暗記ができていないと気まずさを感じるため、「授業を目標として勉強する」というモチベーションにつながると考えたからです(資格の大原以外を受講したことがないので、他のスクールでも同様なのかもしれませんが)。

ただ、どうしても仕事で宿題をためこんでしまったり、理論暗記をできずにミニテストで何も書けなかったりするときもありました。それでも、講師との距離が近く、顔を覚えられているため、「勉強大丈夫? このままだとまずいんじゃないか」と激励してもらうことができ、何とか授業についていくことができました。

勉強時間ゼロの日をつくらない

何より、税理士試験は長丁場の試験になるので、「精神力の勝負」だと考えています。

私自身、仕事をしながら勉強していたので、どうしても疲れていたり時間がなかったりするときに、「今日くらいはいいかな」と思う日もたくさんありました。しかし、「今日頑張れない人は明日も頑張れない。だから今日頑張らないといけない」と、そう自分に言い聞かせて、勉強時間がゼロの日をつくらないことを徹底していました。

「3年で5科目合格」の決め手は科目選択

2年目の受験後には転職をしたため、以前より仕事が忙しくなりました。そこで、2年目の受験で合格した所得税法の知識をベースに、それにレバレッジをかけて効率よく勉強するため、3年目の受験科目には住民税を選択しました。当初は、「相続税法や法人税法のようなボリュームの多い科目で合格したい」という気持ちが強かったのですが、「まずは資格を取ること」を優先して戦略的に科目変更をしました。

いろいろなところで言われる話ですが、資格は手段でしかなく、官報合格は税理士としてのキャリアのスタートラインとなるので、「とにかく資格を早期に取得する」という選択は大いに有用だと考えています。仕事で使う知識は実務の中で学ぶ機会も多く、また重要な論点については自分で学ぶ機会も多くあります。

3年で5科目合格の決め手は、他の人より努力した自負もありますが、それと同じくらい「科目選択に成功した」といっても過言ではありません。

ミニテストの答案用紙

余談ですが、所得税法や消費税法はボリュームが多いので、コンスタントに圧倒的な勉強量を必要とされます。しかし、住民税などのいわゆる「ミニ税法」といわれる科目は、「試験1ヵ月前から追い込めば間に合う」と言われることもありますが、私の体感でもそれは大きくは間違っていないと思います。

ただ、私は仕事が忙しく宿題がたまってしまった時期でも、「必ず授業には出席する」ということを徹底していました。だからこそ、1ヵ月で遅れを取り戻すことができたと感じています。そのため、1ヵ月だけ勉強すれば合格可能性があるという「誤解」だけは絶対にしてはいけないと考えています。

自分自身とどう戦うか

そうは言っても、本試験までの約11ヵ月間、官報合格まで考えると年単位で、受験勉強に対するモチベーションを保ち続けるのは簡単ではありません。

私が3年間モチベーションを保ち続けられたのは、今の同僚の多くが大学院免除+3科目合格によって20代半ばで試験が終わっていたことが大きいです。
税理士業界の相場から見れば、「26歳で4科目合格していたら若い」と言われたことにより、少し慢心していた自分にとっては、同僚の存在はとても刺激になりました。

自分がなぜ頑張るのか、頑張らざるを得ないような理由を1つでも持っていることは、長い時間自分自身と戦わなければならない税理士試験において極めて重要です。これは税理士としてキャリアを積んでいくうえでも必ず必要になってくると思います。

何のために税理士として働きたいのか、そのビジョンを受験生の時から持っておくことで、つらいときの原動力になったと私自身も実感しています。
合格された方と一緒に税理士業界を盛り上げていける日を心より楽しみにしています。

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