【税理士試験合格者に聞いてみた!】Q7 当日の環境面におけるトラブルやハプニング、その対処法は?
- 2021/8/11
- お役立ち情報
8月となり、ついに本試験!
受験生の皆さんの不安や緊張は相当なものだと思います。
そこで、そんな皆さんの励みとなるよう、合格者の方々に、さまざまなテーマの質問にお答えいただきました。
超直前の過ごし方から試験直後の過ごし方まで、きっと今知りたい情報がどこかにあるはず。
この記事の質問テーマは「当日の環境面におけるトラブルやハプニング、その対処法」。
本試験に潜む魔物は「試験問題」だけではありません。時には、試験会場や周りの受験生など、「環境」という面で思わぬ事態が発生することも。
実際に合格者の方々は、どのようなハプニングに遭遇し、対処されたのでしょうか?
ぜひ参考にしてみてください。
試験場近くに時間をつぶせる場所がなく、うろうろとさまよった経験があります。それ以来、Googleマップなどで試験場近くの下見をし、開場の2時間前にはカフェなどでスタンバイしていました。気持ちに余裕をもたせるためにも、時間をつぶせるカフェやファミレスを確認しておきましょう。
[岩﨑 新:税理士(令和3年4月独立開業)、41歳、平成29年官報合格(簿・財・消・国・法)]
机の縦幅が非常に狭い会場になったことがありました。ただ、私だけではなく周りの受験生も同じ環境です。そのような場合は、あまり気にせずに試験問題に向き合うことで、徐々に気にならなくなると思います。
また、隣の受験生の電卓を叩く音があまりにもうるさいということもあります。そのような場合は、試験官に伝えてもいいとは思いますが、その受験生も人生をかけていると思えば気にならなくなるかもしれません。
[亀山 陽太:税理士法人勤務、34歳、平成28年官報合格(簿・財・法・消・国)]
・特徴的なメッセージがプリントされたTシャツを着ている受験生を見て、思わず笑ってしまいそうになったことがあります。なるべく見ないようにしました。
・試験会場で同じ職場の上司を見かけたことがあります。声をかけないようにしました。
[Kimur@x:税理士法人勤務、40歳、平成29年官報合格(簿・財・消・法・国)、ブログ「kimura count base」運営]
・試験中、同室の受験生が試験監督に何かを話しかけていて集中力が切れたことがあります。水分補給のタイミングにして気分を切り替えました。
・まったく違う受験番号の机(教室も違う)に着席してしまったことがあります。幸い、まだ時間に余裕があったので、お手洗いに行く素振りで退室し、正しい席に座り直しました。時間と心の余裕(あと若干の演技力?)も試験には必要だと感じました。
[くまお:簿・財・所に合格、令和3年大学院修了、ブログ「税活.com」運営]
実際に経験したハプニングですが、試験終了10分前なのに「試験終了です。手を止めてください」と試験官がアナウンスし、会場がざわつきました。手元の時計では、まだ10分残っているはず。しかし、なかなか試験官は間違いに気づかず訂正してくれないため、とても焦りました。その後、他の試験官が異変に気づいて訂正されましたが、大事な最後の数分間、集中できませんでした。
この経験から、「何があっても動じないことが大事」だと学びました。想定外のことが起こるかもしれない、とあらかじめ肝に銘じておくことで、何かあったときに少しは余裕が生まれると思います。
[清水 小綾:税理士、20代、平成29年官報合格(簿・財・消・事・法)]
1年目の試験当日は、気持ちが高鳴り、朝4時まで眠れませんでした。無謀にも働きながら3科目に挑戦していたのですが、試験日直前まで仕上がっておらず、焦りで追い込まれていたからです。奇跡的に3時間の睡眠で眠気が吹き飛んだため、試験に影響は出ませんでしたが、もう少しですべてを失うところでした。
やはり、働きながら受験する場合は、無理のない受験計画を立てる必要があると思います。簿記論・財務諸表論なら1年2科目、税法科目なら1年1科目に集中したほうがよかったかもしれません。
[鈴木 聖久:会社員、42歳、平成29年官報合格(簿・財・消・法・国)]
机の奥行きはおろか、幅まで狭いと、もはや致命的です。奥行きに関しては、前の席の方が欠席だと用紙が前に飛び出しても気にしなくてもよいので、前の人がいないことを祈るばかりでした。
[檜山 洋二:市役所税務職員、40代、平成30年官報合格(固・国・所・簿・財)]
・夏場なので薄着になりがちですが、冷房で寒いと試験どころではありません。羽織の持参は必須だと思います。
・本試験は机が狭いことが大半でした。置時計と受験票は、落ちないようにセロテープで机に貼り付けていました。
・専門学校や自習室などで模擬試験が可能であれば、あえて色々な席で受験してみましょう。そうすることで、どのような席であっても、気にせず試験に集中できるようになります。
[フジハラ:税理士法人勤務、40歳、平成28年官報合格(簿・財・消・法・相)、現在は社労士試験に向けてラストスパートをかける受験生]
会場が大学の階段教室だったとき、前の人の背中に自分の解答用紙の先端が当たるくらい机が狭いことがありました。ただし、そこはもう変えることはできません。「こんな机でも余裕で合格しちゃう私すごい!」という設定にして、無理やり楽しむようにしました。何でも心の持ちようだと思います。
[You:税理士・米国公認会計士、40代、平成29年官報合格(財・簿・消・法・相)]
試験当日は、タンクトップの上にTシャツを着て、長袖のシャツをバックに入れていました。気温が暑くても寒くても対応できるように準備していました。
[匿名:会社員、30代、平成28年官報合格(簿・消・財・相・法)]
いかがだったでしょうか?
今回は、「当日の環境面におけるトラブルやハプニング、その対処法」をテーマにお答えいただきました。
ちなみに…! ご回答いただいた皆さんには、過去に雑誌「会計人コース」で合格体験記もご執筆いただいております。気になる方は、ぜひ2019年1月臨時増刊号や2020年1月臨時増刊号もチェックしてみてください。
次回は、「やっておいてよかった試験会場での過ごし方」について。お楽しみに!