加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
○×問題
連結修正仕訳を示しなさい。
P社はA社株式の20%を取得し、持分法適用関連会社としている。A社が剰余金の配当(その他利益剰余金を財源)1,000円を行い、P社は200円を受け取った。
(借)持分法による投資損益 200
(貸)A社株式 200
解答
×
持分法による投資損益ではなく、受取配当金を減額する。
(借)受取配当金 200
(貸)A社株式 200
根 拠
企業会計基準第16号「持分法に関する会計基準」
持分法の会計処理 14. 被投資会社から配当金を受け取った場合には、当該配当金に相当する額を投資の額から減額する。 |
ワンポイントアドバイス
持分法を適用する会社から配当金を受け取った場合は、投資額の回収とみなして投資金額を減少させます。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。