つぶ問6-1(財務諸表論)―純資産(各項目、自己株式、新株予約権)、包括利益


「つぶ問」は、『会計人コース』2018年9月号~2019年8月号の連載「税理士試験 独学合格プロジェクト」簿記論・財務諸表論に連動してTwitterで週1回配信した問題です。「粒ぞろいな問題」を「つぶやく」ことから、「つぶ問」とネーミングしました。
合格には、勉強をしない日を作らないことと、スキマ時間を活用することが大切です。「つぶ問」は簿・財それぞれ平日1問ずつ更新していきますので、ペースメーカーとしてご活用ください<1‐1~11‐4(最終)>。

【問題】

 企業会計基準第5号「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」に基づいて、次の1~4の各文章の誤りを指摘しなさい。なお、解答上の字数制限はない。

1.貸借対照表の貸方は、負債の部と純資産の部に区別され、純資産の部はさらに親会社株主持分と非支配株主持分の2区分に大別される。

2.個別貸借対照表を前提とした場合、純資産の部における評価・換算差額等に表示される項目としては、その他有価証券評価差額金や繰延ヘッジ損益、為替換算調整勘定といった、時価評価や期末換算から生じた差額が挙げられる。

3.ある株式会社(複数の子会社を有する親会社である)が作成した連結貸借対照表において、純資産の部の評価・換算差額等の内訳として、退職給付に係る調整累計額が表示されていた。

4.個別貸借対照表と連結貸借対照表の純資産の部を比較した場合、株主資本の表示形式については、資本金、資本剰余金、利益剰余金、および自己株式が表示されることから、両者に差異はない。


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