加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
【〇×問題】
ファイナンス・リース取引を売買処理した場合に生じるリース債務から生じる利息費用と、資産除去債務の計上により生じる利息費用は、ともに営業外費用に表示される。
【正解】 ×
時の経過による資産除去債務の調整額(利息費用)は,有形固定資産の減価償却費と同じ区分に含めて計上するため,営業外費用には表示されない。
【根拠となる会計基準】
企業会計基準第18号「資産除去債務に関する会計基準」
(損益計算書上の表示)
14. 時の経過による資産除去債務の調整額は、損益計算書上、当該資産除去債務に関連する有形固定資産の減価償却費と同じ区分に含めて計上する。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。